115D088|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床保存修復学
コンポジットレジン修復でエナメル質のリン酸エッチングにより得られる効果は どれか。 3つ選べ。
3つ選択
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正解: a・b・d
正答
a、b、d
この問題のポイント
エナメル質のリン酸エッチングは無機質を選択的に脱灰し、清浄で高表面エネルギーの微細粗造面を作ります。
解説
リン酸処理によりエナメル質表面の汚染や切削屑が除かれ、表層のハイドロキシアパタイトが選択的に溶解して微小な凹凸が形成されます。この粗造化により接着面積が増え、表面エネルギー上昇によってレジンのぬれ性が向上します。低粘度レジンが微細孔へ侵入して重合し、レジンタグによる微小機械的嵌合が得られます。溶解の主対象は無機質であり、有機質やコラーゲン線維を処理する効果ではありません。
選択肢の確認
a.清掃作用
正しい。
表面の汚染物や切削に伴う付着物を除去し、接着に適した面を得ます。
b.ぬれ性の向上
正しい。
表面エネルギーが上昇し、接着材がエナメル質面へ広がりやすくなります。
c.有機質の溶解
誤り。
リン酸エッチングの主作用はエナメル質無機成分の脱灰です。
d.接着面積の増加
正しい。
微細な凹凸が生じ、レジンが接触・侵入できる実効表面積が増えます。
e.コラーゲン線維の膨潤
誤り。
エナメル質はほぼ無機質であり、コラーゲン線維の処理は象牙質接着で考える事項です。
覚えるポイント
エナメル質エッチングの三要素は「清掃」「ぬれ性向上」「微細粗造化による接着面積増加」です。