116A018|第116回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
舌半側の萎縮と舌前方突出時の萎縮側への偏位を認める。 障害されているのはどれか。1 つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
舌の運動麻痺と萎縮を示す神経を、運動支配と麻痺時の偏位方向から判断します。
解説
舌下神経は舌筋の運動を支配します。末梢性の一側舌下神経麻痺では、患側の舌筋が萎縮し、線維束性収縮を認めることがあります。
舌を前方へ突出すると、健側のオトガイ舌筋の作用が相対的に強くなるため、舌尖は麻痺側へ偏位します。本問の「舌半側の萎縮」と「突出時に萎縮側へ偏位」は舌下神経障害の典型です。
ひっかけポイント
顔面神経は表情筋、舌咽神経は舌後方の知覚・味覚、迷走神経は咽頭・喉頭、副神経は胸鎖乳突筋・僧帽筋を主に支配します。
選択肢の確認
a.顔面神経
誤り。
顔面神経は表情筋運動や舌前方3分の2の味覚などに関与しますが、舌筋の運動を支配しません。
b.舌咽神経
誤り。
舌咽神経は舌後方3分の1の知覚・味覚や咽頭反射に関与しますが、舌半側の運動萎縮の原因ではありません。
c.迷走神経
誤り。
迷走神経は咽頭・喉頭筋などを支配し、障害で嗄声や軟口蓋麻痺を生じます。舌運動麻痺の神経ではありません。
d.副神経
誤り。
副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配し、障害で頭部回旋や肩挙上が低下します。
e.舌下神経
正しい。
舌下神経は舌筋を運動支配し、一側末梢障害で舌半側萎縮と突出時の患側偏位を生じます。
覚えるポイント
- 舌下神経は舌筋の運動神経です。
- 一側末梢麻痺では舌は麻痺側へ偏位します。
- 萎縮は下位運動ニューロン障害を示唆します。