116A041|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
シスプラチン投与に伴って生じることがあるのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: d・e
正答
d、e
この問題のポイント
シスプラチンの代表的有害事象である腎毒性と骨髄抑制を押さえます。
解説
シスプラチンは白金製剤の抗悪性腫瘍薬で、DNAへ架橋を形成して腫瘍細胞の増殖を抑えます。代表的な有害事象は腎機能障害、悪心・嘔吐、聴覚障害、末梢神経障害、骨髄抑制などです。
骨髄抑制で好中球が減少すると、感染に伴って発熱性好中球減少症を生じることがあります。歯科治療では感染源、粘膜炎、血球数、腎機能を確認します。
全身管理上の注意点
好中球減少時は感染症状が乏しくても重症化し得ます。発熱は緊急評価の対象です。
選択肢の確認
a.悪性貧血
誤り。
悪性貧血は主にビタミンB12吸収障害による巨赤芽球性貧血で、シスプラチン特有の副作用ではありません。
b.肺線維症
誤り。
肺線維症はブレオマイシンなどで代表的です。シスプラチンの代表的有害事象ではありません。
c.歯肉増殖症
誤り。
歯肉増殖症はフェニトイン、シクロスポリン、カルシウム拮抗薬などでみられ、シスプラチンの代表的副作用ではありません。
d.腎機能障害
正しい。
シスプラチンは腎毒性が強く、腎機能障害を起こすことがあります。
e.発熱性好中球減少症
正しい。
骨髄抑制による好中球減少に感染・発熱を伴い、発熱性好中球減少症を起こすことがあります。
覚えるポイント
- シスプラチンの代表的副作用は腎機能障害です。
- 骨髄抑制から発熱性好中球減少症を生じ得ます。
- 歯科治療前に血球数、腎機能、感染徴候を確認します。