116A051|第116回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
深部静脈血栓症の既往がある患者の歯科治療中に特に注意すべきなのはどれか。 2 つ選べ。
2つ選択
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正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
深部静脈血栓症の最も重大な合併症である肺血栓塞栓症の症状を選びます。
解説
深部静脈に形成された血栓が遊離し、肺動脈を閉塞すると肺血栓塞栓症を起こします。典型症状は突然の呼吸困難、胸痛、頻呼吸、頻脈、低酸素血症などです。重症では失神、血圧低下、心停止に至ります。
歯科治療中に急な胸痛や呼吸困難が出現した場合は処置を中止し、気道・呼吸・循環を評価し、救急要請、酸素投与、モニタリングを行います。
全身管理上の注意点
DVT既往、長期臥床、悪性腫瘍、手術後などは肺血栓塞栓症のリスクです。
選択肢の確認
a.胸 痛
正しい。
肺血栓塞栓症では肺動脈閉塞や胸膜刺激により突然の胸痛を生じることがあります。
b.喘 鳴
誤り。
喘鳴は気管支喘息やアナフィラキシーなどで重要ですが、肺血栓塞栓症の代表的な二大症状ではありません。
c.冷 汗
誤り。
冷汗は重症循環不全でみられることがありますが、DVT既往から特に警戒する代表症状としては胸痛と呼吸困難です。
d.けいれん
誤り。
けいれんは低酸素が極めて重篤な場合に起こり得ますが、肺血栓塞栓症の初期代表症状ではありません。
e.呼吸困難
正しい。
肺血栓塞栓症では肺血流が障害され、突然の呼吸困難を生じます。
覚えるポイント
- DVTの重大な合併症は肺血栓塞栓症です。
- 代表症状は突然の胸痛と呼吸困難です。
- 処置中止、救急要請、酸素、モニタリングを行います。