116A059|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
上顎腫瘍切除術後の口腔内写真(別冊No. 16A)、補綴装置の写真(別冊No. 16 B)及び装着時の口腔内写真(別冊No. 16C)を別に示す。 この装置によって改善されるのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
上顎腫瘍切除後の補綴装置は、口腔と鼻腔・上顎洞の交通を閉鎖し、発音と顔貌を回復します。
解説
上顎切除後には口腔と鼻腔・上顎洞が交通し、呼気や音声が鼻腔へ漏れるため、開鼻声や構音障害が生じます。顎補綴装置の栓塞部で欠損を閉鎖すると、口腔内圧を保ち、構音を改善できます。
また欠損部の歯・歯槽部やフランジを補うことで、口唇・頰の支持が回復し、口唇の豊隆度が改善します。
画像の確認
実画像では、上顎前歯・歯槽部の広い欠損と口腔鼻腔交通を補う大型の栓塞部、人工歯、維持クラスプを備えた顎義歯が示されている。装着後は欠損が閉鎖され歯列と上唇支持が回復しており、構音と口唇豊隆度の改善を選ぶ正答a、eを支える。
選択肢の確認
a.構 音
正しい。
口腔鼻腔交通を閉鎖して呼気漏れを減らすため、構音が改善します。
b.味 覚
誤り。
味覚は主に味蕾と神経機能に依存し、この補綴装置で直接回復する機能ではありません。
c.開口量
誤り。
開口量は顎関節、筋、瘢痕拘縮などに左右され、欠損補綴装置の主な改善対象ではありません。
d.唾液分泌量
誤り。
唾液分泌量は唾液腺機能に依存し、装置装着で直接増加しません。
e.口唇の豊隆度
正しい。
欠損部を補い口唇・頰を支持することで、口唇の豊隆度を改善できます。
覚えるポイント
- 上顎欠損補綴は口腔鼻腔交通を閉鎖します。
- 構音と嚥下・咀嚼の改善を図ります。
- フランジによって口唇・頰の支持も回復します。