116A084|第116回 歯科医師国家試験 過去問
44 歳の男性。下顎右側第二大臼歯の修復物の脱離を主訴として来院した。10 日 前に脱離したが、痛みがないためそのままにしていたという。口腔悪習癖はない。 検査の結果、セラミックインレー修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別 冊No. 34A)とエックス線画像(別冊No. 34B)を別に示す。 ラバーダム装着後の処置を実施順に並べよ。 解答:①→②→③→④→⑤

解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
セラミックインレーの間接修復では、感染歯質除去、必要な歯髄保護、窩洞形態修正、レジンコーティング、未重合層除去の順に進めます。
解説
ラバーダム防湿後は、まず感染歯質除去を行います。深部で歯髄保護が必要な場合は裏層を行い、その後、セラミックインレーに適した窩洞外形・テーパー・隅角へ窩洞形成します。
象牙質を直ちに接着材とレジンで封鎖するレジンコーティングを行うと、象牙質保護、知覚過敏抑制、接着強さ向上が期待できます。最後にアルコール綿球で酸素重合阻害層などを清拭し、印象やスキャンへ進みます。
実施順序
感染歯質除去 → 裏層 → 窩洞形成 → レジンコーティング → アルコール綿球による清拭
ひっかけポイント
感染歯質を残したまま裏層・コーティングを先に行わないこと、レジンコーティング後の表面処理を忘れないことが重要です。
画像の確認
実画像では、下顎大臼歯咬合面に広い褐色齲蝕があり、デンタル像では病変が象牙質深部へ及ぶ一方、根管治療済み隣在歯と区別して評価できる。間接セラミック修復へ進む操作は、感染歯質除去、必要な裏層、窩洞形成、レジンコーティング、アルコール清拭の順となり、正答cを支える。
選択肢の確認
a.e → c → a → b → d(アルコール綿球による清拭 → 感染歯質除去 → 裏 層 → 窩洞形成 → レジンコーティング)
順序が不適切です。
アルコール清拭を感染歯質除去より先に行う順序であり不適切です。また裏層は感染歯質除去後に必要部位へ行います。
b.a → c → b → d → e(裏 層 → 感染歯質除去 → 窩洞形成 → レジンコーティング → アルコール綿球による清拭)
順序が不適切です。
感染歯質除去より先に裏層を行っており、処置順序が不適切です。アルコール清拭も最初ではなくコーティング後に行います。
c.c → a → b → d → e(感染歯質除去 → 裏 層 → 窩洞形成 → レジンコーティング → アルコール綿球による清拭)
正答。適切な実施順です。
感染歯質除去、裏層、窩洞形成、レジンコーティング、アルコール清拭の順であり適切です。
d.e → d → b → a → c(アルコール綿球による清拭 → レジンコーティング → 窩洞形成 → 裏 層 → 感染歯質除去)
順序が不適切です。
レジンコーティングを窩洞形成や感染歯質除去より先に行っており、順序が成立しません。
e.a → b → d → e → c(裏 層 → 窩洞形成 → レジンコーティング → アルコール綿球による清拭 → 感染歯質除去)
順序が不適切です。
感染歯質除去が最後になっており不適切です。感染歯質は歯髄保護・形成・接着操作より前に除去します。
覚えるポイント
- 感染歯質除去を最初に行います。
- 必要部位を裏層後、窩洞形成とレジンコーティングを行います。
- アルコール清拭はコーティング後の表面処理です。