116B044|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
正常な構音が可能な無歯顎患者における、全部床義歯製作過程のある検査の標準 的な結果の写真(別冊No. 16)を別に示す。 発音したのはどれか。1 つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
パラトグラムでは、発音時に舌が口蓋へ接触した部位から構音点を推定します。
解説
写真では義歯口蓋面の後方部に舌接触痕がみられます。/k/は舌背後方を軟口蓋付近へ接触させる軟口蓋音で、この接触パターンに一致します。全部床義歯では口蓋床の厚さや後方形態が/k/などの発音に影響します。
画像の確認
実画像では、全部床義歯の口蓋面に塗布された着色材のうち、舌接触によって変化した淡い領域が口蓋中央から後方へ広く分布し、前歯直後の接触は目立たない。舌背後方を口蓋後方へ接触させる軟口蓋音のパターンであり、/k/を選ぶ根拠になる。
選択肢の確認
a./k/
正しい。
/k/は舌背後方と軟口蓋付近で作る音で、後方部の接触パターンに一致します。
b./p/
誤り。
/p/は上下口唇を閉鎖して作る両唇音で、口蓋面の舌接触を必要としません。
c./s/
誤り。
/s/は舌尖・舌縁と前方口蓋・歯列の間に狭い通路をつくる歯茎摩擦音で、より前方の形態が重要です。
d./t/
誤り。
/t/は舌尖を上顎前歯部の歯槽堤付近へ接触させる歯茎音で、接触部は前方です。
e./v/
誤り。
/v/は上顎前歯と下唇で作る唇歯音で、舌と口蓋の後方接触とは関係しません。
覚えるポイント
- /k/は軟口蓋音で舌背後方を使う。
- /p/は両唇音、/v/は唇歯音。
- /s/や/t/は前歯・前方口蓋形態の影響を受ける。