116B076|第116回 歯科医師国家試験 過去問
72 歳の男性。食事中に上顎右側顎堤が痛むことを主訴として来院した。上顎義 歯は2 年前に製作し、これまで疼痛はなかったが、数日前から症状を自覚したとい う。診察の結果、義歯の修理を行うこととした。来院時の義歯の写真(別冊No. 30 A)、別日に修理した後の義歯の写真(別冊No. 30B)及び義歯修理時における一連 の操作の写真(別冊No. 30C)を別に示す。 処置を実施の順番に並べよ。 解答:①→②→③→④→⑤

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
義歯のクラスプ修理は、口腔内での位置関係を印象へ移し、作業模型上で新しいクラスプを正確に固定してからレジンで連結します。
解説
写真は部分床義歯のクラスプ修理の一連の操作です。まずオで義歯を口腔内の正しい位置に装着してピックアップ印象を採得し、次にウで義歯を取り込んだ印象から作業模型を得ます。続いてエで修理部を整理し、イで新しいクラスプを模型上の適切な位置に固定し、最後にアで常温重合レジンを用いて義歯床へ連結します。したがって、オ→ウ→エ→イ→アの順です。
臨床でのイメージ
修理前の義歯と支台歯の位置関係を模型に正確に移すことが重要です。口腔外だけでクラスプを付けると、維持力や適合が不適切になりやすくなります。
画像の確認
実画像では、修理前Aで片側臼歯部のクラスプが失われ、修理後Bでは同部に新しいクラスプが付与されている。工程写真は、オの口腔内ピックアップ印象、ウの義歯床修理部の削合、エの新クラスプ位置決め、イの模型上での固定状態、アのレジン填入を示すため、位置採得から模型・修理へ進むオ→ウ→エ→イ→アの順を選ぶ。
選択肢の確認
a.c → e → d → b → a(ウ → オ → エ → イ → ア)
誤った順序です。
c → e → d → b → a(ウ → オ → エ → イ → ア)では、模型作製に必要な口腔内でのピックアップ印象より先にウを行っており、順序が逆です。
b.e → c → d → b → a(オ → ウ → エ → イ → ア)
正しい順序です。
e → c → d → b → a(オ → ウ → エ → イ → ア)は、口腔内での位置採得、模型作製、修理部の整理、クラスプ固定、レジン連結の順で適切です。
c.a → b → d → c → e(ア → イ → エ → ウ → オ)
誤った順序です。
a → b → d → c → e(ア → イ → エ → ウ → オ)は、レジン連結を最初に行い、印象採得を最後にしているため成立しません。
d.c → d → b → a → e(ウ → エ → イ → ア → オ)
誤った順序です。
c → d → b → a → e(ウ → エ → イ → ア → オ)は、修理完了後に口腔内印象を行う順となり不適切です。
e.a → e → c → d → b(ア → オ → ウ → エ → イ)
誤った順序です。
a → e → c → d → b(ア → オ → ウ → エ → イ)は、位置関係の記録前にレジン修理を行うため不適切です。
覚えるポイント
- クラスプ修理はピックアップ印象から作業模型を作る。
- 模型上で新クラスプの位置を決め、最後にレジンで連結する。
- 正しい順序はオ→ウ→エ→イ→ア。