116D025第116回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

発熱を生じた施設入居高齢者の喀痰Gram 染色像(別冊No. 4)を別に示す。 矢印に示す病原微生物で最も可能性が高いのはどれか。1 つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

喀痰Gram染色では、菌の染色性、形態、配列と、貪食像を組み合わせて原因菌を推定します。

解説

提示された像では、青紫色に染まる槍の穂先状の双球菌が認められます。これは**Streptococcus pneumoniae〈肺炎球菌〉**に典型的です。高齢者施設入居者の発熱・呼吸器感染という臨床状況にも合います。

病原微生物を見るポイント
Gram陽性か陰性か、球菌か桿菌か、単在・双球・連鎖・ブドウ房状のどれかを順に確認します。

画像の確認

実画像では、矢印先の好中球内に青紫色に染まる小型球菌が対をなして取り込まれており、周囲にも同様の双球菌がみえる。Gram陽性のランセット状双球菌という形態と高齢者の発熱性呼吸器感染を合わせ、Streptococcus pneumoniaeが最も合う。

選択肢の確認

a.Escherichia coli
誤り。Escherichia coliはGram陰性桿菌であり、提示されたGram陽性双球菌像とは異なります。

b.Haemophilus influenzae
誤り。Haemophilus influenzaeは小型のGram陰性短桿菌です。

c.Pseudomonas aeruginosa
誤り。Pseudomonas aeruginosaはGram陰性桿菌で、院内肺炎の原因になり得ますが形態が異なります。

d.Porphyromonas gingivalis
誤り。Porphyromonas gingivalisは黒色色素産生性のGram陰性嫌気性桿菌で、主に歯周病と関連します。

e.Streptococcus pneumoniae
正しい。Streptococcus pneumoniaeはGram陽性のランセット状双球菌として観察され、肺炎の主要原因菌です。

覚えるポイント

  • 肺炎球菌はGram陽性ランセット状双球菌です。
  • インフルエンザ菌はGram陰性小桿菌です。
  • 形態と患者背景を合わせて判断します。

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