117B080|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
人工弁置換術を受けた患者の抜歯後に注意すべき症状はどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: b・c・e
正答
b、c、e
この問題のポイント
人工弁置換患者は感染性心内膜炎の高リスク群であり、抜歯後に発熱、全身倦怠感、呼吸困難などがあれば注意します。
解説
抜歯後の菌血症を契機に人工弁へ感染が成立すると、持続する発熱、悪寒、倦怠感、食欲低下などの全身症が出現します。弁機能障害や心不全へ進むと呼吸困難を認めることがあります。
人工弁患者では抗凝固薬を服用していることも多いため、出血管理も重要です。ただし、本問の選択肢では感染性心内膜炎を疑う症状を選びます。
全身管理上の注意点
発熱が続く、息切れが増える、全身状態が悪化する場合は早急に循環器へ連絡します。
選択肢の確認
a.喘 鳴
誤り。
喘鳴は気管支収縮や気道狭窄でみられる所見で、感染性心内膜炎の代表症状ではありません。
b.発 熱
正しい。
持続する発熱は感染性心内膜炎を疑う重要な症状です。
c.倦怠感
正しい。
倦怠感は感染性心内膜炎の非特異的ですが重要な全身症状です。
d.けいれん
誤り。
けいれんは感染性心内膜炎の一般的な初発症状ではありません。
e.呼吸困難
正しい。
弁機能障害や心不全が進行すると呼吸困難を生じることがあります。
覚えるポイント
- 人工弁は感染性心内膜炎の高リスクである。
- 発熱・倦怠感・呼吸困難に注意する。
- 抗凝固薬使用による出血管理も確認する。