117C084|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
76 歳の男性。話しづらいことを主訴として来院した。3 年前に脳出血を発症し たが、現在リハビリテーションを受けておらず、主訴以外に気になる点はないとい う。上咽頭から評価した嚥下内視鏡検査の画像(別冊No. 37)を別に示す。 影響を受けると思われるのはどれか。3 つ選べ。

3つ選択
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正解: a・d・e
正答
a、d、e
この問題のポイント
鼻咽腔閉鎖が障害されると、口腔内圧を必要とする母音と口腔破裂音・歯茎音に影響し、鼻音は比較的保たれます。
解説
上咽頭からの内視鏡画像で鼻咽腔閉鎖不全が示される場合、発声時に空気が鼻腔へ漏れ、開鼻声や子音の弱化が生じます。/p/は両唇破裂音、/t/は歯茎破裂音で、十分な口腔内圧を必要とします。母音/a/も過度の鼻腔共鳴により明瞭度が低下します。
/m/と/n/は鼻音であり、発音時に鼻腔へ気流を通すため、鼻咽腔閉鎖不全による影響は口腔音より小さいと考えます。
画像の確認
実画像では、安静時の上咽頭腔に対し、唾液嚥下時にも軟口蓋と咽頭壁の間に隙間が残る鼻咽腔閉鎖不全が写っている。共鳴と口腔内圧の影響を受ける/a/、/p/、/t/を選ぶ正答a・d・eを支える。
選択肢の確認
a./ a /
正しい。
/ a /は母音で、鼻咽腔閉鎖不全により過度の鼻腔共鳴が加わり明瞭度が低下します。
b./ m/
誤り。
/ m/は鼻音で、正常発音でも鼻腔へ気流を通すため影響は比較的小さい音です。
c./ n /
誤り。
/ n /も鼻音であり、口腔内圧を閉じ込める必要がありません。
d./ p /
正しい。
/ p /は両唇破裂音で、鼻咽腔閉鎖不全により口腔内圧が不足して弱くなります。
e./ t /
正しい。
/ t /は歯茎破裂音で、十分な口腔内圧が必要なため影響を受けます。
覚えるポイント
- 鼻咽腔閉鎖不全では開鼻声と口腔内圧低下が生じる。
- /p/、/t/などの口腔破裂音が障害される。
- /m/、/n/は鼻音で比較的保たれる。