117C083|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
下顎右側第一大臼歯のエックス線画像(別冊No. 36)を別に示す。 近心根根尖部の根管形成に適した器具はどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
彎曲しやすい近心根の根尖部形成には、細いKファイルと柔軟なNi-Tiロータリーファイルが適します。
解説
下顎第一大臼歯の近心根管は細く彎曲していることが多いため、Kファイルでグライドパスを確保し、作業長を確認しながら根尖部を形成します。Ni-Tiロータリーファイルは超弾性により彎曲追従性が高く、適切なトルク・回転数で使用すると根管形態の保持に有利です。
ピーソーリーマーとゲーツグリッデンドリルは剛性が高く、主に根管口から歯冠側の拡大やポストスペース形成に用います。根尖部で使用すると穿孔やレッジ形成の危険があります。
画像の確認
実画像では、下顎右側第一大臼歯の近心根が強く湾曲し、根管も細く曲がって根尖へ至っている。湾曲追従性のあるKファイルとNi-Tiロータリーファイルが適する形態であり、正答a・eに対応する。
選択肢の確認
a.K ファイル
正しい。
K ファイルは細い根管の探索、グライドパス形成、根尖部の手用形成に適します。
b.超音波チップ
誤り。
超音波チップは根管口探索、洗浄活性化、破折器具除去などに用いますが、根尖部形成の主器具ではありません。
c.ピーソーリーマー
誤り。
ピーソーリーマーは直線的で太く、根尖部形成には不適切です。
d.ゲーツグリッデンドリル
誤り。
ゲーツグリッデンドリルは根管歯冠側のフレア形成に用い、彎曲した根尖部には使用しません。
e.Ni-Ti ロータリーファイル
正しい。
Ni-Ti ロータリーファイルは柔軟性が高く、彎曲根管の根尖部形成に適します。
覚えるポイント
- 彎曲根管ではグライドパスを確保する。
- KファイルとNi-Tiファイルは根尖部形成に用いる。
- ピーソーとゲーツは歯冠側で使用する。