117D003|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
水疱を主徴とするのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
口腔粘膜疾患では、主病変が水疱、白斑、紅斑、潰瘍、腫脹のどれかを最初に整理します。類天疱瘡は水疱性疾患です。
解説
類天疱瘡は基底膜部に対する自己抗体によって上皮下に裂隙が形成される自己免疫性水疱症です。口腔では歯肉の発赤、びらん、剝離を伴う剝離性歯肉炎として現れることもあります。
上皮下水疱は比較的厚い屋根をもつため、尋常性天疱瘡の上皮内水疱より破れにくい傾向があります。臨床像だけで確定せず、病理組織検査や蛍光抗体法を組み合わせます。
選択肢の確認
a.紅板症
誤り。紅板症は境界明瞭な赤色斑を主徴とする口腔潜在的悪性疾患で、水疱が主病変ではありません。
b.類天疱瘡
正しい。類天疱瘡は上皮下水疱を形成する自己免疫性水疱症です。
c.口腔カンジダ症
誤り。口腔カンジダ症では白苔、紅斑、灼熱感などがみられますが、水疱が主徴ではありません。
d.肉芽腫性口唇炎
誤り。肉芽腫性口唇炎は持続性または反復性の口唇腫脹を特徴とします。
e.壊死性潰瘍性歯肉炎
誤り。壊死性潰瘍性歯肉炎では歯間乳頭部の壊死、潰瘍、疼痛、出血が中心です。
覚えるポイント
- 類天疱瘡は上皮下水疱。
- 尋常性天疱瘡は上皮内水疱。
- 剝離性歯肉炎は病名ではなく臨床像である。