117D044|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
ある装置の写真(別冊No. 11A、B、C)を別に示す。 この装置に具備されているのはどれか。すべて選べ。

4つ選択
解答・解説を見る
正解: b・c・d・e
正答
b、c、d、e
この問題のポイント
写真の支台装置には、咬合面レストと歯冠を取り囲むクラスプ構造があり、支持、把持、囲繞性、拮抗作用を備えています。
解説
咬合面に置かれたレストは義歯の粘膜方向への沈下を防ぎ、支持を与えます。歯冠周囲に走る剛性部分は側方動揺へ抵抗して把持を担い、支台歯を十分に取り囲むことで囲繞性を確保します。
また、維持腕が支台歯へ加える側方力は反対側の剛性部分で相殺され、拮抗作用が得られます。写真には支台歯への力を意図的に逃がす可動性の緩圧機構は認めません。
画像の確認
実画像では、支台歯をほぼ一周する環状鉤に、咬合面レスト、頰舌側の鉤腕、反対側の拮抗部が一体化している。支持・把持に加え、180度を超える囲繞性と拮抗作用を備える外形であり、正答b・c・d・eに対応する。
選択肢の確認
a.緩 圧
誤り。写真の装置に可動性の連結部や応力遮断機構はなく、緩圧を目的とした設計ではありません。
b.支 持
正しい。咬合面レストが咬合力を歯軸方向へ伝え、義歯の沈下を防ぐ支持を担います。
c.把 持
正しい。歯冠に接する剛性部分が側方力へ抵抗し、把持を与えます。
d.囲繞性
正しい。クラスプが支台歯周囲を十分に取り囲み、囲繞性を備えています。
e.拮抗作用
正しい。維持腕に対向する剛性部分が側方力を相殺し、拮抗作用を示します。
覚えるポイント
- 支持はレストによる沈下防止。
- 把持は側方動揺への抵抗。
- 囲繞性と拮抗作用は支台歯の保護と装置の安定に重要。