117D052|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
個人識別における年齢推定に有用な歯科所見はどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: a・d・e
正答
a、d、e
この問題のポイント
歯による年齢推定では、出生後に時間とともに進行する咬耗、第二象牙質形成、歯周組織の退行変化を利用します。
解説
成人では歯の萌出や形成が完了しているため、咬耗の程度、第二象牙質形成による歯髄腔狭窄、セメント質変化、歯根透明象牙質、歯槽骨吸収などが年齢推定の手掛かりになります。
単一所見だけでは生活習慣や歯周病の影響を受けるため、複数の歯科所見を組み合わせて推定します。
選択肢の確認
a.咬 耗
正しい。咬耗は咀嚼や習癖によって加齢とともに進行し、年齢推定の参考になります。
b.盲 孔
誤り。盲孔は歯冠形態の発育上の特徴で、加齢に伴って規則的に変化する所見ではありません。
c.歯根数
誤り。歯根数は歯の形態的特徴で、個人差はありますが年齢推定には適しません。
d.歯髄腔狭窄
正しい。第二象牙質の添加により歯髄腔が狭窄し、加齢所見として利用できます。
e.歯槽骨吸収
正しい。歯槽骨吸収は加齢や歯周病の影響を受け、他所見と合わせて年齢推定に用いられます。
覚えるポイント
- 成人の年齢推定は咬耗、歯髄腔、歯根透明象牙質などをみる。
- 歯髄腔は第二象牙質で狭くなる。
- 複数所見を組み合わせて推定する。