118A046|第118回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
ランパントカリエスは、( ① )かつ広範囲に齲蝕が形成され、通常、齲蝕にな りにくい( ② )にも発生する。 ( )に入る語句の組合せで正しいのはどれか。1 つ選べ。 ① ②
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
ランパントカリエスは、短期間に急速かつ広範囲へ進行し、通常は唾液や舌で保護されて齲蝕になりにくい下顎前歯にも生じる重篤な多発性齲蝕です。
解説
ランパントカリエスでは、糖質摂取頻度の増加、口腔乾燥、プラークコントロール不良などを背景に、多数歯へ急速に齲蝕が広がります。
下顎前歯部は、舌下腺・顎下腺の唾液による自浄作用を受けやすく、通常は齲蝕リスクが比較的低い部位です。そこにも病変が及ぶことが、病勢の強さを示します。
ひっかけポイント
上顎前歯や臼歯は一般的な齲蝕好発部位です。「通常なりにくい部位」を問われたら下顎前歯を考えます。
選択肢の確認
a.緩 徐 上顎前歯
誤り。
ランパントカリエスは緩徐ではなく急速に進行します。上顎前歯は通常なりにくい部位とはいえません。
b.緩 徐 下顎前歯
誤り。
下顎前歯という部位は合いますが、進行は緩徐ではなく急速です。
c.急 速 上顎前歯
誤り。
急速という点は合いますが、通常齲蝕になりにくい代表部位は下顎前歯です。
d.急 速 上顎臼歯
誤り。
上顎臼歯は小窩裂溝などに齲蝕が生じやすく、設問の②には該当しません。
e.急 速 下顎前歯
正しい。
ランパントカリエスは急速に進行し、通常は齲蝕になりにくい下顎前歯にも発生します。
覚えるポイント
- ランパントカリエスは急速・多発・広範囲です。
- 通常なりにくい下顎前歯にも発生します。
- 原因評価では食習慣、唾液、口腔清掃、全身状態を確認します。