118B004|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
深部静脈血栓症のリスク評価に用いられるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
深部静脈血栓症〈DVT〉では、血栓の形成と分解に伴って増えるDダイマーを評価します。
解説
Dダイマーは、架橋フィブリンがプラスミンによって分解されたときに生じる産物です。血栓が形成され、線溶系が働くと上昇します。
DダイマーはDVTや肺血栓塞栓症で上昇しますが、感染、炎症、悪性腫瘍、妊娠、術後、高齢などでも上昇するため、特異度は高くありません。臨床的な事前確率が低い患者で低値であれば、血栓症を除外する方向に役立ちます。
ひっかけポイント
Dダイマー高値だけでDVTを確定せず、症状、リスク因子、下肢静脈超音波検査などと組み合わせます。
選択肢の確認
a.ALP
誤り。
ALPは肝胆道系疾患や骨代謝の評価に用います。DVTのリスク評価を目的とする検査ではありません。
b.BUN
誤り。
BUNは腎機能、脱水、蛋白代謝などの影響を受けます。血栓形成を直接反映する指標ではありません。
c.CRP
誤り。
CRPは炎症反応の指標です。DVTに伴って上昇する場合はありますが、血栓の形成・分解を評価する代表的指標ではありません。
d.D ダイマー
正しい。
Dダイマーは架橋フィブリンの分解産物であり、DVTや肺血栓塞栓症の評価に用いられます。
e.γ-GTP
誤り。
γ-GTPは主に肝胆道系障害や飲酒の影響を評価する酵素です。DVTの評価には用いません。
覚えるポイント
- Dダイマーは架橋フィブリン分解産物です。
- 低値は低リスク患者で血栓症の除外に役立ちます。
- 高値は非特異的なので画像検査などで確認します。