118B003|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
エックス線画像で判明せず、MRI で判明する顎関節の症候はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
顎関節画像では、骨をみる検査と軟組織をみる検査を区別します。MRIは関節円板を直接評価できる代表的検査です。
解説
単純エックス線やCTは、下顎頭や関節窩の骨形態、骨折、骨吸収、骨硬化などの評価に適します。一方、関節円板は軟組織であり、通常のエックス線画像では直接描出できません。
MRIでは関節円板の位置と形態、開閉口に伴う復位の有無、関節腔内の液体貯留などを評価できます。
画像で見るポイント
顎関節MRIでは、閉口位と開口位を比較し、関節円板が下顎頭に対してどこに位置するか、開口時に正常位置へ戻るかを確認します。
選択肢の確認
a.顎関節痛障害
誤り。
顎関節痛障害は、疼痛の部位、誘発、圧痛、運動時痛などを中心に臨床診断します。MRIだけで初めて判明する症候ではありません。
b.関節円板障害
正しい。
関節円板は軟組織であり、エックス線画像では直接評価できません。MRIによって位置、形態、復位の有無を評価します。
c.関節突起骨折
誤り。
関節突起骨折は骨折線や転位をエックス線画像やCTで評価できます。MRIが第一選択となる所見ではありません。
d.変形性顎関節症
誤り。
変形性顎関節症では下顎頭の扁平化、骨棘、骨硬化、皮質骨の不整などの骨変化がみられ、エックス線画像やCTで評価できます。
e.進行性下顎頭吸収
誤り。
進行性下顎頭吸収は下顎頭の骨量減少や形態変化を伴うため、エックス線画像やCTでも把握できます。
覚えるポイント
- 関節円板はMRIで評価します。
- 骨折や骨変形はエックス線画像・CTが得意です。
- 顎関節MRIでは閉口位と開口位を比較します。