118B060第118回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

53 歳の女性。上顎右側中切歯欠損による審美不良を主訴として来院した。診察 の結果、上顎前歯部にCAD/CAM を用いたブリッジを製作することとした。支台 歯形成時の口腔内写真(別冊No. 19A)、完成したブリッジの写真(別冊No. 19B)及 びブリッジ装着時の口腔内写真(別冊No. 19C)を別に示す。 次に示す5 つのステップのうち、3 番目に行うのはどれか。1 つ選べ。

118B060の問題画像
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正解: e

正答

e

この問題のポイント

CAD/CAM製作では、模型を咬合器へ装着し、スキャン後に補綴装置を設計します。設計時にセメントスペースを設定してから切削加工へ進みます。

解説

本問の5工程は、一般に次の順で行います。

1.咬合器装着
2.模型のスキャニング
3.セメントスペースの設定
4.切削加工
5.焼結

セメントスペースは支台歯と補綴装置内面の間に設ける空隙で、セメントの流出路を確保し、補綴装置を完全に着座させるために必要です。マージン付近では過大にならないよう設計します。

手順問題のポイント
データ取得の前に模型・咬合関係を整え、切削前に設計を完了し、半焼結ジルコニアでは切削後に焼結します。

画像の確認

実画像では、上顎前歯の支台歯形成後に三ユニットのCAD/CAMブリッジが製作され、装着後は欠損部が回復している。設計段階で模型を咬合器装着・スキャンした後、切削前にセメントスペースを設定する工程が3番目となるため、正答eに対応する。

選択肢の確認

a.焼 結
誤り。
焼結は半焼結状態のジルコニアを切削加工した後に行う最終段階の工程です。

b.切削加工
誤り。
切削加工は形態設計とセメントスペース設定が完了した後に行います。

c.咬合器装着
誤り。
咬合器装着は上下顎模型の咬合関係を再現するため、スキャニングより前の最初の工程です。

d.模型のスキャニング
誤り。
模型のスキャニングは咬合器装着後に行う2番目の工程です。

e.セメントスペースの設定
正しい。
スキャンデータ上で補綴装置を設計する際、3番目にセメントスペースを設定します。

覚えるポイント

  • 順序は咬合器装着→スキャン→設計→切削→焼結です。
  • セメントスペースは補綴装置の完全着座に必要です。
  • ジルコニアは切削後の焼結収縮を見込んで加工します。

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