118B077|第118回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学生理・生化学・薬理
WHO によるがん疼痛コントロールで推奨されているのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: d・e
正答
d、e
この問題のポイント
がん疼痛治療の目標は痛みを減らすだけでなく、睡眠、活動、食事などの日常生活とQOLを保つことです。
解説
がん疼痛では痛みの強さと性質を評価し、患者ごとに非オピオイド、オピオイド、鎮痛補助薬を組み合わせます。持続痛には一定間隔で投与し、突出痛には速効性薬を追加します。
神経障害性疼痛には抗けいれん薬や抗うつ薬、骨転移痛や浮腫には病態に応じた補助薬を用います。可能な限り負担の少ない投与経路を選び、経口投与が可能なら優先します。
薬理学のポイント
オピオイドを必要以上に恐れず、便秘、悪心、眠気、呼吸抑制などを予防・評価しながら適正使用します。
選択肢の確認
a.麻薬の使用は極力控える。
誤り。
中等度以上のがん疼痛ではオピオイドが重要です。麻薬であることだけを理由に必要な使用を控えるのは不適切です。
b.鎮痛薬は頓用を原則とする。
誤り。
持続痛には頓用だけでなく、痛みが再燃する前に定時投与することが基本です。突出痛には追加の頓用薬を用います。
c.注射での鎮痛薬投与を早期に考える。
誤り。
経口投与が可能であれば負担の少ない経口経路を優先します。早期から一律に注射投与を選ぶわけではありません。
d.日常生活ができることを目標とする。
正しい。
疼痛を十分に緩和し、睡眠、食事、移動などの日常生活をできる限り維持することを目標とします。
e.鎮痛薬以外の補助薬も積極的に用いる。
正しい。
疼痛機序に応じて鎮痛補助薬を併用し、オピオイドだけでは不十分な痛みも包括的に治療します。
覚えるポイント
- がん疼痛治療の目標はQOLと日常生活の維持です。
- 持続痛は定時投与、突出痛はレスキュー薬で対応します。
- 鎮痛補助薬を痛みの機序に応じて併用します。