118B082|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
上下顎第一小臼歯の抜去を想定し、左側の部分分割を行ったセットアップモデル (別冊No. 27)を別に示す。 この模型で確認するのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: a・d
正答
a、d
この問題のポイント
セットアップモデルは歯を模型上で移動し、抜歯空隙の配分、固定源、歯列正中などの歯性治療目標を予測する方法です。
解説
上下顎第一小臼歯抜去を想定した部分分割セットアップでは、抜歯空隙を前歯移動と臼歯移動へどの程度配分するかを確認できます。臼歯の近心移動をどこまで許容するかから、必要な固定源の強度を判断します。
左側だけを部分分割して移動させると、空隙閉鎖に伴って上顎歯列正中がどの方向へ動くかを視覚的に確認できます。
画像の確認
実画像では、片側だけを分割した上下顎模型上で前歯・臼歯を移動し、基底部には移動量を追える基準線が描かれている。抜歯空隙閉鎖時の固定源の強度と上顎歯列正中線の移動方向を確認する模型であり、正答a・dに対応する。
選択肢の確認
a.固定源の強度
正しい。
前歯移動と臼歯近心移動の配分を模型上で予測し、必要な固定源の強度を検討できます。
b.治療後のANB 角
誤り。
ANB角は頭部エックス線規格写真で評価する上下顎骨の前後的位置関係であり、歯列模型からは求められません。
c.上顎切歯の唇側移動量
誤り。
本模型は抜歯後の歯列内移動と正中・固定源を検討するもので、上顎切歯の唇側移動量を確認する目的ではありません。
d.上顎歯列正中線の移動方向
正しい。
左側の空隙閉鎖を模型上で再現することで、上顎歯列正中線がどの方向へ移動するかを確認できます。
e.治療後のアンテリアレイシオ
誤り。
アンテリアレイシオは上下顎前歯の歯冠幅径から算出するBolton分析の指標で、セットアップ操作を行わなくても測定できます。
覚えるポイント
- セットアップモデルで空隙配分と固定源を検討します。
- 片側のセットアップは歯列正中の移動方向確認に有用です。
- ANB角はセファロ、アンテリアレイシオは歯冠幅径で評価します。