118C006|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
歯槽骨に向けた内斜切開を行う歯周外科手術はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
歯周外科の切開法は、切開方向と除去する組織を対応させて覚えます。内斜切開は歯肉縁側から歯槽骨方向へ向ける切開です。
解説
フラップ手術では、歯肉辺縁から歯槽骨頂方向へ内斜切開を加え、歯肉弁を形成して根面と骨面を明視下に置きます。続いて必要に応じて歯肉溝内切開、歯間水平切開を行い、肉芽組織除去、スケーリング・ルートプレーニング、骨整形などを実施します。
一方、歯肉切除術ではポケット底を印記し、歯冠側から根尖側へ向かう外斜切開によって歯肉を切除します。
ひっかけポイント
内斜切開はフラップ手術、外斜切開は歯肉切除術という対比を押さえます。
選択肢の確認
a.新付着術
誤り。新付着術はポケット内壁を除去して根面処置を行う術式ですが、設問が示す代表的な内斜切開を用いる手術はフラップ手術です。
b.歯肉切除術
誤り。歯肉切除術では一般に外斜切開を用いてポケット壁を切除します。
c.フラップ手術
正しい。フラップ手術では歯肉縁から歯槽骨方向へ内斜切開を行い、歯肉弁を剝離します。
d.結合組織移植術
誤り。結合組織移植術は根面被覆や歯肉厚の増大を目的とする歯周形成手術で、設問の切開法を特徴とするものではありません。
e.歯周ポケット搔爬術
誤り。歯周ポケット搔爬術はポケット内壁の炎症組織を搔爬する術式で、歯槽骨へ向けた内斜切開を基本としません。
覚えるポイント
- フラップ手術では内斜切開を用います。
- 歯肉切除術では外斜切開を用います。
- 切開後は根面と骨面を明視下にして原因除去を行います。