118C025第118回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯周病学

54 歳の女性。下顎左側小臼歯部の腫脹と動揺を主訴として来院した。1 年前か ら自覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療後の再評価の結果、フ ラップ手術を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No. 1A)と術中の口 腔内写真(別冊No. 1B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示 す。 舌 側* 4 3 ⑤ ⑧ 4 4 4 3 4 歯 種 3 4 5 頰 側* 4 3 ④ ⑦ ⑤ 4 4 3 4 動揺度** 0 1 0 * :プロービング深さ(mm) 〇印:プロービング時の出血 ** :Miller の判定基準 次に行う処置はどれか。1 つ選べ。

118C025の問題画像
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正解: c

正答

c

この問題のポイント

歯周外科中の次の処置は、骨欠損の形態と再生可能性から判断します。正答は自家骨移植です。

解説

歯周基本治療後も深いポケットと骨内欠損が残る場合、フラップを開いて不良肉芽を除去し、根面を清掃したうえで再生療法を検討します。自家骨は骨形成能、骨誘導能、骨伝導能を期待できる移植材で、適切な骨壁を有する垂直性骨欠損などに用いられます。

この問題は術中写真で骨欠損形態を確認することが重要です。

治療選択のポイント
再生療法では、原因除去、良好な血液供給、創の安定、プラークコントロールが成功条件です。

画像の確認

実画像Aでは下顎小臼歯部に限局した垂直性骨吸収を認め、Bのフラップ剝離後には歯根に沿う深く狭い骨内欠損が露出している。残存骨壁に囲まれた再生を期待できる形態であり、肉芽除去後に自家骨移植を行う選択肢cを支持する。

選択肢の確認

a.縫 合
誤り。縫合は最終段階で行います。骨欠損への必要な処置を終える前に縫合するのは適切ではありません。

b.肉芽除去
誤り。肉芽除去はフラップ手術の基本操作ですが、術中写真が示す段階では次に骨欠損へ再生処置を行うことが問われています。

c.自家骨移植
正しい。自家骨移植は適切な骨内欠損に対して骨再生を図る処置で、設問の次の手順に該当します。

d.オドントプラスティ
誤り。オドントプラスティは歯の形態修正で清掃性を改善する処置ですが、骨内欠損を再生させる処置ではありません。

e.スケーリング・ルートプレーニング
誤り。スケーリング・ルートプレーニングは原因除去として重要ですが、歯周基本治療およびフラップ内で既に行うべき処置であり、この段階の次の処置ではありません。

覚えるポイント

  • 自家骨は骨形成能を期待できる移植材です。
  • 骨内欠損の形態と血液供給が再生療法の成否に関係します。
  • 原因除去と創の安定を確保してから移植・縫合します。

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