118D009|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
閉口障害の原因となるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
閉口障害は、口を閉じられない状態です。開口障害と混同せず、下顎頭の位置を考えます。
解説
顎関節前方脱臼では、下顎頭が関節結節を越えて前方に移動し、その位置で固定されます。そのため口を閉じられず、開口したままになります。両側性では下顎が前方位となり、流涎や会話困難を伴うことがあります。
破傷風、放線菌症、咀嚼筋の炎症などは筋緊張や線維化により開口障害を起こしやすい病態です。
ひっかけポイント
顎関節前方脱臼は口が開かないのではなく、開いた口を閉じられません。
選択肢の確認
a.破傷風
誤り。
破傷風では咀嚼筋の持続性収縮による開口障害が典型です。
b.てんかん
誤り。
てんかん発作では一時的な筋収縮を認め得ますが、顎関節前方脱臼のような持続的閉口障害の代表原因ではありません。
c.放線菌症
誤り。
放線菌症では板状硬結や慢性炎症により開口障害を生じることがあります。
d.顎関節前方脱臼
正しい。
顎関節前方脱臼では下顎頭が関節結節前方に固定され、口を閉じられなくなります。
e.滑膜性骨軟骨腫症
誤り。
滑膜性骨軟骨腫症は顎関節内の遊離体などにより疼痛や開口制限を起こし得ますが、典型的な閉口障害ではありません。
覚えるポイント
- 前方脱臼では閉口できない状態になります。
- 破傷風や深部感染では開口障害が問題になります。
- 開口障害と閉口障害は症状の方向が逆です。