118D052|第118回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
周術期管理において、若年者と比較して高齢者に多くみられるのはどれか。 3 つ選べ。
3つ選択
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正解: a・b・d
正答
a、b、d
この問題のポイント
高齢者の周術期では、薬物感受性、認知機能、嚥下・咳反射、臓器予備能の低下により、せん妄、覚醒遅延、誤嚥性肺炎が増えます。
解説
高齢者は中枢神経系が麻酔薬・鎮静薬の影響を受けやすく、薬物代謝・排泄も遅れるため覚醒遅延が起こりやすくなります。環境変化、疼痛、睡眠障害、感染、薬剤などが重なると術後せん妄を生じます。
嚥下反射と咳反射の低下、口腔内細菌、臥床、意識低下により誤嚥性肺炎のリスクも高まります。
全身管理上の注意点
高齢者では処方量を年齢だけで一律に決めず、腎・肝機能、フレイル、認知機能、併用薬を確認します。
選択肢の確認
a.せん妄
正しい。
せん妄は高齢者で起こりやすく、急性の注意・認知の変動を示します。
b.覚醒遅延
正しい。
覚醒遅延は麻酔薬への感受性増大や代謝・排泄低下により高齢者で増えます。
c.悪性高熱症
誤り。
悪性高熱症は遺伝的素因に関連するまれな麻酔合併症で、高齢者に特に多いものではありません。
d.誤嚥性肺炎
正しい。
誤嚥性肺炎は嚥下・咳反射低下や意識低下により高齢者で起こりやすい合併症です。
e.拡張期血圧の上昇
誤り。
加齢では動脈硬化により収縮期血圧が上がりやすい一方、拡張期血圧が一律に上昇するとは限りません。
覚えるポイント
- 高齢者の周術期三大注意はせん妄、覚醒遅延、誤嚥です。
- 腎・肝機能低下で薬物作用が遷延します。
- 口腔衛生管理は誤嚥性肺炎予防にも重要です。