119C023第119回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

要介護高齢者の上顎右側犬歯歯頸部の口腔内写真(別冊No. 4)を別に示す。齲蝕 病巣に探針を挿入できるが、引き抜く際に抵抗があった。 適切な対応はどれか。2 つ選べ。

119C023の問題画像
2つ選択
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正解: b・c

正答

b、c

この問題のポイント

要介護高齢者の活動性根面齲蝕では、侵襲を抑えながら病変を停止させる再石灰化療法とフッ化ジアンミン銀塗布が適します。

解説

探針を挿入でき、引き抜く際に抵抗がある所見は、表面が軟らかい活動性病変を疑う手掛かりになります。要介護高齢者では、全身状態、協力度、口腔乾燥、清掃状況を踏まえ、非侵襲的な齲蝕管理を優先する場面があります。

高濃度フッ化物による再石灰化とフッ化ジアンミン銀による齲蝕進行抑制を組み合わせ、清掃と食事管理を行います。フッ化ジアンミン銀では病変部の黒変について事前説明が必要です。

画像の確認

実画像では上顎右側犬歯の歯頸部根面に褐色の齲蝕病変があり、隣在歯にはフッ化ジアンミン銀塗布後と考えられる黒変部もみられる。探針を引き抜く際に抵抗がある活動性根面齲蝕に対し、再石灰化療法とフッ化ジアンミン銀塗布で進行抑制を図る。

選択肢の確認

a.経過観察
誤り。
活動性が疑われる齲蝕病変を処置せず観察するだけでは進行抑制が不十分です。

b.再石灰化療法
正しい。
フッ化物応用とプラークコントロールによる再石灰化療法は、根面齲蝕の非侵襲的管理に用います。

c.フッ化ジアンミン銀塗布
正しい。
フッ化ジアンミン銀は齲蝕病変の活動性を抑え、進行を停止させる目的で用いられます。

d.次亜塩素酸ナトリウム塗布
誤り。
次亜塩素酸ナトリウムは主に根管洗浄などに用いる薬剤で、根面齲蝕の再石灰化療法には用いません。

e.水酸化カルシウム製剤貼付
誤り。
水酸化カルシウム製剤は覆髄や根管貼薬に用い、露出した根面齲蝕への一般的な塗布材ではありません。

覚えるポイント

  • 根面齲蝕では病変の硬さと活動性を評価します。
  • 再石灰化療法とフッ化ジアンミン銀は非侵襲的管理に有用です。
  • フッ化ジアンミン銀では黒変を説明します。

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