119C070|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
左側頸部郭清術後、経口摂取を開始したところ、ドレーン内容液の白濁を認め た。胸管からの漏出液と診断した。ドレーン内容液の写真(別冊No. 27)を別に示す。 白濁を呈する主な成分はどれか。1 つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
胸管から漏れる乳白色のリンパ液は乳びであり、白濁の主成分はカイロミクロンを含む脂質です。
解説
腸管で吸収された長鎖脂肪酸はカイロミクロンとなり、腸リンパ本幹から胸管を通って静脈角へ流入します。左側頸部郭清術では胸管終末部を損傷し、乳び漏を生じることがあります。
経口摂取、とくに脂肪摂取後にドレーン排液が乳白色となることが手掛かりです。排液量と全身状態を評価し、栄養管理、圧迫、ドレナージ、必要に応じて再手術を検討します。
画像の確認
実画像の採取管内には白濁した乳白色の液体が貯留している。食事開始後に胸管漏として出現する乳糜は腸管由来のカイロミクロンを多く含むため、白濁の主成分は脂質である。
選択肢の確認
a.脂 質
正しい。
乳びにはカイロミクロンと中性脂肪が豊富で、乳白色を呈します。
b.無機質
誤り。
無機質は乳び白濁の主成分ではありません。
c.炭水化物
誤り。
炭水化物は乳びを乳白色にする主要成分ではありません。
d.ビタミン
誤り。
脂溶性ビタミンも含まれますが、白濁の主因は脂質です。
e.タンパク質
誤り。
リンパ液にはタンパク質も含まれますが、乳白色を生じる主成分はカイロミクロンなどの脂質です。
覚えるポイント
- 左頸部郭清術では胸管損傷に注意します。
- 乳びは脂質に富み乳白色です。
- 脂肪摂取後の排液変化が診断の手掛かりです。