119D030第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯周病学

24 歳の女性。上顎右側第一大臼歯の冷水痛を主訴として来院した。検査の結果、 コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時(別冊No. 5A)と齲蝕除去後(別 冊No. 5B)の口腔内写真を示す。 次に行うのはどれか。2 つ選べ。

119D030の問題画像
2つ選択
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正解: a・b

正答

a、b

この問題のポイント

隣接面を含むコンポジットレジン修復では、齲蝕除去後に隔壁を設置し、適切な隣接接触を得るために歯間分離を行います。

解説

隣接面修復では、解剖学的な辺縁隆線と接触点を再現し、余剰レジンや歯肉側の段差を防ぐ必要があります。そのため、マトリックスなどの隔壁を設置して修復材の形態を規制します。

また、マトリックスの厚みを補い、修復後に適切な接触強さを得るため、ウェッジや分離器などで軽度の歯間分離を行います。防湿、隔壁、ウェッジの適合を確認した後に接着操作へ進みます。

医療安全上のポイント
マトリックスやウェッジが歯肉を過度に損傷せず、歯肉側窩縁へ密着していることを確認します。

画像の確認

実画像Aでは上顎右側第一大臼歯の隣接面を含む齲蝕があり、Bでは除去後に隣接面壁が開放した窩洞となっている。コンポジットレジンで接触点と辺縁隆線を再現するため、次に隔壁を設置し、ウェッジ等で歯間分離して材料厚を補償する。

選択肢の確認

a.隔壁設置
正しい。
隣接面形態と歯肉側窩縁を再現するため、接着・充塡前に隔壁を設置します。

b.歯間分離
正しい。
隔壁の厚みを補って適切な隣接接触を得るため、歯間分離を行います。

c.歯肉排除
誤り。
歯肉排除は歯肉縁下の窩縁を明示する場合などに用いますが、本問で次に行う正答処置ではありません。

d.隣接面保護
誤り。
隣接面保護は隣在歯を切削から守る操作であり、通常は齲蝕除去・窩洞形成時に行います。齲蝕除去後の次の操作ではありません。

e.コーナーマトリックス設置
誤り。
コーナーマトリックスは前歯隅角部などに用いる器材で、臼歯隣接面修復における本問の隔壁法とは異なります。

覚えるポイント

  • 臼歯隣接面CR修復では隔壁と歯間分離が重要です。
  • 隔壁は歯肉側窩縁へ密着させます。
  • 歯間分離はマトリックス厚を補い接触点を回復します。

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