119D036|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
吹き抜け骨折でみられるのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b・e
正答
a、b、e
この問題のポイント
眼窩底の吹き抜け骨折では、外眼筋障害による複視、上顎洞への出血による鼻出血、眼窩下神経障害による上唇の知覚異常がみられます。
解説
吹き抜け骨折は、眼球へ加わった鈍的外力によって眼窩内圧が上昇し、薄い眼窩底や眼窩内側壁が骨折する病態です。
眼窩内容や下直筋が骨折部へ嵌頓すると眼球運動障害と複視を生じます。眼窩底は上顎洞の天井でもあるため、上顎洞内出血から鼻出血を伴うことがあります。また、眼窩下管を走る眼窩下神経が障害されると、下眼瞼、頰部、鼻翼、上唇の知覚が低下します。
小児では筋の絞扼による眼心臓反射や嘔気・徐脈にも注意します。
選択肢の確認
a.複 視
正しい。
外眼筋の嵌頓や眼球運動制限によって複視を生じます。
b.鼻出血
正しい。
眼窩底骨折では上顎洞内へ出血し、鼻出血を伴うことがあります。
c.開口障害
誤り。
開口障害は頰骨弓骨折による筋突起干渉などでみられやすく、吹き抜け骨折の代表所見ではありません。
d.嗅覚障害
誤り。
嗅覚障害は前頭蓋底損傷や嗅神経障害で問題となり、眼窩底吹き抜け骨折の代表所見ではありません。
e.上唇の知覚異常
正しい。
眼窩下神経の障害により上唇や頰部の知覚異常を生じます。
覚えるポイント
- 吹き抜け骨折では複視・鼻出血・眼窩下神経障害を押さえます。
- 眼窩底は上顎洞の天井です。
- 小児の外眼筋絞扼は緊急性が高いことがあります。