119D038|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
歯周病の宿主因子で炎症増悪因子はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: e
正答
e
この問題のポイント
食片圧入は歯間部歯肉へ機械的刺激を加え、プラーク停滞も助長するため、歯周組織の炎症を増悪させます。
解説
歯周病の発症には歯周病原性バイオフィルムが中心的に関与し、局所的・全身的な因子が病態を修飾します。
食片圧入が続くと、歯間乳頭部へ反復する圧迫・損傷が加わり、疼痛、出血、歯周ポケット形成、垂直性骨吸収などにつながることがあります。原因として隣接接触関係の不良、辺縁隆線の高さの不一致、咬合異常などを評価します。
歯石や根面溝、歯列不正はプラーク停滞因子として重要ですが、本問では宿主側で炎症を直接増悪させる因子として食片圧入を選びます。
選択肢の確認
a.歯 石
誤り。
歯石はプラークを保持する局所因子ですが、設問で問う宿主側の炎症増悪因子として選ぶものではありません。
b.根面溝
誤り。
根面溝は清掃を困難にする解剖学的なプラーク停滞因子です。
c.歯肉退縮
誤り。
歯肉退縮は歯周組織破壊の結果や形態的変化であり、炎症増悪因子そのものとしては扱いません。
d.歯列不正
誤り。
歯列不正はプラークコントロールを難しくする局所因子ですが、本問の正答ではありません。
e.食片圧入
正しい。
食片圧入は歯間部歯肉へ機械的外傷を与え、炎症を増悪させます。
覚えるポイント
- 食片圧入は歯間部歯周組織へ機械的外傷を与えます。
- 隣接接触、辺縁隆線、咬合関係を確認します。
- プラーク停滞因子と炎症増悪因子を区別します。