119D044|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
粘弾性的性質を示すのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: b・e
正答
b、e
この問題のポイント
アクリル系軟質リライン材とティッシュコンディショナーは、荷重時間に応じて弾性変形と粘性流動を示す粘弾性材料です。
解説
粘弾性体は、荷重を加えた直後には弾性的に変形し、時間の経過とともに粘性的な流動を示します。
アクリル系軟質リライン材やティッシュコンディショナーは、可塑剤やアルコールなどの影響で柔軟性と流動性を示し、義歯床下粘膜へ加わる圧を緩和・分散します。ティッシュコンディショナーは粘膜調整や機能印象に用いられ、経時的に物性が変化するため適切な交換が必要です。
シリコーン系軟質リライン材は主にゴム弾性を示し、アクリル系とは粘性流動の程度が異なります。
選択肢の確認
a.ポリスルフォン
誤り。
ポリスルフォンは義歯床などに用いられる熱可塑性高分子ですが、本問で問う代表的な粘弾性軟質材料ではありません。
b.アクリル系軟質リライン材
正しい。
アクリル系軟質リライン材は弾性と時間依存性の流動を併せ持ち、粘弾性的性質を示します。
c.クリームタイプ義歯安定剤
誤り。
クリームタイプ義歯安定剤は粘着性により義歯の安定を補助しますが、軟質リライン材としての粘弾性を問う正答ではありません。
d.シリコーン系軟質リライン材
誤り。
シリコーン系軟質リライン材は主として弾性材料として扱われ、アクリル系のような代表的粘弾性材料としては選びません。
e.ティッシュコンディショナー
正しい。
ティッシュコンディショナーは粘性流動と弾性回復を示し、機能時の圧を分散する粘弾性材料です。
覚えるポイント
- 粘弾性は弾性変形と時間依存性流動を併せ持つ性質です。
- アクリル系軟質リライン材とティッシュコンディショナーを押さえます。
- ティッシュコンディショナーは経時的に硬化・劣化するため交換が必要です。