119D045|第119回 歯科医師国家試験 過去問
【厚生労働省では採点除外・本アプリで学習用正答を設定】 43 歳の女性。右側上顎腫瘍手術後に生じた欠損部への装置の製作を希望して来 院した。3 週前に口腔外科にて手術を受けたという。診察の結果、装置を製作する こととした。なお、下顎残存歯列は左右側第二大臼歯部まで認められる。手術後の 口腔内写真(別冊No. 9)を別に示す。 装置の設計において留意すべきことはどれか。2 つ選べ。

解答・解説を見る
この問題は公式正答が公表されていないため、採点対象外です。
正答(本アプリの学習用判定)
d、e
この正答は厚生労働省の公式正答ではありません。
公式の取扱い
厚生労働省は本問を「採点対象から除外する。」とし、理由を「問題としては適切であるが、受験者レベルでは難しすぎるため。」と公表しています。公式正答値表は空欄です。上記の答えは、問題自体は適切とする公式判断と標準的知見を基に、本アプリが学習用に設定したものです。
解説
術後3週は欠損形態と創面が変化する暫間顎義歯の時期である。実画像では右側上顎欠損が鼻腔・上顎洞側へ開放し、反対側には前歯から臼歯まで残存歯がある。まず欠損を閉鎖して口腔と鼻腔側を遮断し、発音・嚥下を回復させる必要がある。また、反対側の残存歯へレストやクラスプ等の支台装置を設け、欠損側へ回転しやすい装置の支持・維持を得る。
画像の確認
実画像では右側上顎切除後の大きな顎欠損が鼻腔・上顎洞側へ開放し、反対側上顎には前歯から臼歯までの残存歯列がある。装置にはまず欠損を閉鎖して口腔と鼻腔側を遮断する形態が必要で、反対側残存歯へ支台装置を置けば支持と維持を得られる。術後3週の治癒途上では欠損側への緊密な咬合負担や硬いアンダーカット係合を避けるため、d・eを学習用正答とする判断に整合する。
選択肢の確認
a.術後早期の欠損側人工歯排列は創部への荷重と装置重量を増やし得るため、治癒をみながら段階的に検討する。
b.欠損側に緊密な咬合支持を与えると回転・沈下と創部負担を増やし得るため避ける。
c.欠損部アンダーカットは維持源になり得るが、術後3週は創面が変化しやすい。軟性材料で選択的に使う余地はあるものの、硬い材料で積極的に係合させる設計を基本とはしない。
d.欠損を閉鎖して口腔と鼻腔側を遮断することはオブチュレータの主要目的である。
e.反対側の残存歯列に支台装置を配置し、支持・把持・維持を得ることが適切である。