119D053|第119回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
神経筋接合部のシナプス伝達異常によって生じるのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
重症筋無力症は、神経筋接合部のニコチン性アセチルコリン受容体などに対する自己抗体によってシナプス伝達が障害される疾患です。
解説
運動神経終末から放出されたアセチルコリンは、骨格筋終板のニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、筋収縮を開始します。
重症筋無力症では、この受容体や関連分子に対する自己抗体によって神経筋伝達の安全域が低下し、反復運動で筋力が低下する易疲労性を示します。眼瞼下垂、複視、構音・嚥下障害などがみられます。
歯科治療では、呼吸・嚥下機能、治療時間、服薬時間、鎮静薬や筋弛緩薬への反応に注意します。
選択肢の確認
a.Parkinson 病
誤り。
Parkinson病は中脳黒質ドパミン神経の変性を中心とする中枢神経疾患です。
b.重症筋無力症
正しい。
重症筋無力症は神経筋接合部の自己免疫性伝達障害によって生じます。
c.多発性硬化症
誤り。
多発性硬化症は中枢神経系の脱髄性疾患であり、神経筋接合部疾患ではありません。
d.筋ジストロフィー
誤り。
筋ジストロフィーは筋構造タンパクなどの遺伝的異常による筋疾患です。
e.筋萎縮性側索硬化症
誤り。
筋萎縮性側索硬化症は上位・下位運動ニューロンが変性する疾患で、神経筋接合部そのものの異常ではありません。
覚えるポイント
- 重症筋無力症は神経筋接合部の自己免疫疾患です。
- 易疲労性、眼瞼下垂、複視、嚥下障害を押さえます。
- 中枢神経疾患・運動ニューロン疾患・筋疾患と区別します。