119D085|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
児童虐待において身体的虐待はどれか。3 つ選べ。
3つ選択
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正解: a・b・c
正答
a、b、c
この問題のポイント
児童虐待のうち身体的虐待では、外力によって顎骨骨折、口角裂傷、歯冠破折などの外傷性口腔所見が生じます。多数歯齲蝕や口腔清掃不良はネグレクトを疑う所見です。
解説
歯科医療者は顔面・口腔外傷を診察する機会が多く、児童虐待の早期発見に重要な役割を持ちます。
身体的虐待では、外傷の部位・形態、説明と損傷の不一致、発達段階では起こりにくい受傷機転、複数時期の損傷、受診の遅れなどを確認します。口唇・口角・小帯の裂傷、歯の破折・脱臼、顎骨骨折などがみられます。
多数歯齲蝕や著しい口腔清掃不良が放置されている場合は、歯科的ネグレクトを含む養育環境の問題を評価します。疑いがある場合は記録を正確に残し、院内体制と関係機関へつなぎます。
選択肢の確認
a.顎骨骨折
正しい。
顎顔面への外力による顎骨骨折は身体的虐待で生じ得ます。
b.口角裂傷
正しい。
口角裂傷は殴打、強制的な開口、物の挿入などの外力で生じ得る身体的虐待所見です。
c.歯冠破折
正しい。
歯冠破折は顔面・口腔への打撃による外傷性所見で、身体的虐待でみられます。
d.多数歯齲蝕
誤り。
多数歯齲蝕は養育者による受診・口腔管理の不足が背景にある場合、主にネグレクトを疑います。
e.口腔清掃不良
誤り。
口腔清掃不良は歯科的ネグレクトや養育環境の問題を示唆しますが、身体的虐待そのものの外傷所見ではありません。
覚えるポイント
- 顎骨骨折、口唇裂傷、歯の外傷は身体的虐待を疑う所見です。
- 多数歯齲蝕・清掃不良はネグレクトとの関連を評価します。
- 損傷と説明の不一致、受傷時期、発達段階を確認します。