Y2024M04E1Q40|第2024年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
遠視、化学感覚、温度感覚、深部感覚及び平衡感覚器の位置を問う問題です。
前庭と半規管は中耳ではなく内耳にあります。
解説
遠視では、眼軸が短すぎる場合などに、調節を行わない状態で平行光線の焦点が網膜より後方に位置します。嗅覚と味覚は化学物質による刺激を受け取るため、化学感覚と呼ばれます。
温度感覚の受容器は皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に冷覚は温覚より鋭敏です。深部感覚は、筋、腱、関節などにある受容器からの情報によって、身体各部の位置や運動、筋の緊張などを知る感覚です。
平衡感覚を担う前庭と半規管は、蝸牛とともに内耳を構成します。前庭は主に身体の傾きや直線運動を、半規管は回転運動を感じます。したがって、中耳にあるとしている選択肢5が誤りです。
ひっかけポイント
中耳には鼓室や耳小骨があり、内耳には前庭、半規管及び蝸牛があります。
衛生管理者としての実務ポイント
めまいや視覚・聴覚の異常は転倒や誤操作につながります。作業を安全に中断し、必要に応じて産業医等への相談や受診につなげます。
選択肢の確認
1.眼軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものを遠視という。
記述としては正しい。
眼軸が短い場合などに焦点が網膜より後方となる屈折異常が遠視です。
2.嗅覚と味覚は化学感覚ともいわれ、物質の化学的性質を認知する感覚である。
記述としては正しい。
嗅覚と味覚は、化学物質による刺激を受容する化学感覚です。
3.温度感覚は、皮膚のほか口腔などの粘膜にも存在し、一般に冷覚の方が温覚よりも鋭敏である。
記述としては正しい。
温度感覚は皮膚や一部の粘膜に存在し、一般に冷覚の方が温覚より鋭敏です。
4.深部感覚は、筋肉や腱にある受容器から得られる身体各部の位置、運動などを認識する感覚である。
記述としては正しい。
深部感覚は、筋、腱、関節などから身体の位置や運動を認識する感覚です。
5.平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。
正答。記述としては誤り。
前庭と半規管は中耳ではなく内耳にあります。平衡感覚を担う点は正しい説明です。
この問題では「誤っているもの」を選ぶため、5が正答です。
覚えるポイント
- 遠視では、焦点が網膜より後方に位置する。
- 嗅覚と味覚は化学感覚である。
- 深部感覚は筋・腱・関節に由来する。
- 前庭と半規管は内耳にある。
- 前庭は傾き・直線運動、半規管は回転運動を感じる。