Y2023M10E1Q42|第2023年10月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
耳とその機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、騒音性難聴、音の伝達、内耳の構造、平衡感覚及び耳管の働きが問われています。
前庭と半規管の役割が逆です。前庭は傾き・直線加速度、半規管は回転運動を感知します。
解説
耳は、外耳、中耳及び内耳に分けられます。
音は、耳介、外耳道、鼓膜、耳小骨、内耳の蝸牛、有毛細胞、聴神経の順に伝わります。
蝸牛の有毛細胞は、音の振動を神経信号へ変換します。強い騒音への長期間のばく露で有毛細胞が損傷すると、騒音性難聴が生じます。損傷は回復しにくいため、予防が重要です。
内耳には、前庭、半規管及び蝸牛があります。
- 前庭は、頭部の傾き、重力の方向、直線加速度を感知します。
- 半規管は、頭部の回転方向や回転速度の変化を感知します。
- 蝸牛は、聴覚を担当します。
鼓室は耳管を通じて咽頭へつながっています。耳管が開くことで鼓膜の内外の圧力差が調節され、中耳内圧が外気圧とほぼ等しく保たれます。
ひっかけポイント
回転は半規管、傾きと直線運動は前庭です。
職場巡視で見るポイント
騒音源の低減、囲い込み、遮音、作業時間管理、耳栓・イヤーマフ、健康診断を組み合わせます。
選択肢の確認
1.騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こる。
記述としては正しい。
騒音性難聴は、主に内耳の蝸牛にある有毛細胞の変性・損傷によって起こります。
2.耳介で集められた音は、鼓膜を振動させ、その振動は耳小骨によって増幅され、内耳に伝えられる。
記述としては正しい。
耳介で集められた音は鼓膜を振動させ、耳小骨を介して内耳へ伝えられます。
3.内耳は、前庭、半規管及び蝸牛(うずまき管)の三つの部位からなり、前庭と半規管が平衡感覚、蝸牛が聴覚をそれぞれ分担している。
記述としては正しい。
前庭と半規管は平衡感覚、蝸牛は聴覚を担当します。
4.前庭は、体の回転の方向や速度を感じ、半規管は、体の傾きの方向や大きさを感じる。
正答。記述としては誤り。
役割が逆です。前庭は体の傾きや直線加速度を感じ、半規管は回転方向や回転速度を感じます。
5.鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている。
記述としては正しい。
鼓室は耳管によって咽頭へ通じ、鼓膜の内外の圧力を調節します。
覚えるポイント
- 騒音性難聴は蝸牛の有毛細胞障害で起こる。
- 前庭は傾き・直線加速度を感知する。
- 半規管は回転運動を感知する。
- 蝸牛は聴覚を担当する。
- 耳管は鼓室と咽頭をつなぎ、中耳内圧を調節する。