Y2024M10E1Q42第2024年10月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第一種労働生理代謝系

代謝に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、同化と異化、エネルギー代謝率、基礎代謝量及びメッツの定義が問われています。

メッツは、座位安静時の酸素消費量を1として、身体活動時の酸素消費量がその何倍に当たるかを示す指標です。

解説

同化

同化は、単純な物質から、蛋白質、脂質、グリコーゲンなどの複雑な物質を合成する反応です。

一般に、物質の合成にはエネルギーを必要とします。

異化

異化は、体脂肪、グリコーゲンなどの物質を分解し、エネルギーを取り出す反応です。

異化で得られたエネルギーは、ATPの合成や身体活動に利用されます。

エネルギー代謝率

エネルギー代謝率は、作業によって増加した代謝量を基礎代謝量と比較し、動的筋作業の強度を表す指標です。

酸素消費量と二酸化炭素排出量の容積比ではありません。その比は呼吸商に関係します。

基礎代謝量

基礎代謝量は、心拍、呼吸、体温維持など、生命維持に必要な最小限の代謝量です。

通常、覚醒、安静、空腹、快適な温度などの一定条件で測定します。睡眠中の測定値ではありません。

メッツ

メッツは、身体活動の強度を表す指標です。

1メッツは座位安静時に相当します。

例えば3メッツの活動は、座位安静時のおおむね3倍の酸素を消費する活動を示します。

ひっかけポイント
分解してエネルギーを得るのが異化、合成するのが同化です。メッツは座位安静時を1とします。

作業管理のポイント
作業負担を評価するときは、メッツや酸素消費量だけでなく、作業時間、静的筋負担、姿勢、暑熱環境、休憩なども確認します。

選択肢の確認

1.代謝において、細胞に取り入れられた体脂肪、グリコーゲンなどが分解されてエネルギーを発生し、ATPが合成されることを同化という。
誤り。
物質を分解してエネルギーを取り出す反応は、同化ではなく異化です。

2.代謝において、体内に摂取された栄養素が、種々の化学反応によって、細胞を構成する蛋白質などの生体に必要な物質に合成されることを異化という。
誤り。
生体に必要な物質を合成する反応は、異化ではなく同化です。

3.エネルギー代謝率は、一定時間中に体内で消費された酸素と排出された二酸化炭素の容積比である。
誤り。
酸素消費量と二酸化炭素排出量の比は、呼吸商に関係します。エネルギー代謝率とは異なります。

4.基礎代謝量は、安静時における心臓の拍動、呼吸、体温保持などに必要な代謝量で、睡眠中の測定値で表される。
誤り。
基礎代謝量は生命維持に必要な最小限の代謝量ですが、睡眠中ではなく、覚醒、安静、空腹などの条件で測定します。

5.メッツ(METs)は、身体活動の強度を示す指標で、座位安静時の酸素消費量に対する運動時の酸素消費量で表される。
正しい。
座位安静時を1として、運動時の酸素消費量が何倍かを表す身体活動強度の指標です。

覚えるポイント

  • 同化は物質を合成する反応である。
  • 異化は物質を分解してエネルギーを得る反応である。
  • 基礎代謝量は、覚醒、安静、空腹などの条件で測定する。
  • メッツは、座位安静時を1とした身体活動強度の指標である。
  • 酸素消費量と二酸化炭素排出量の比は呼吸商に関係する。

関連問題

Y2024M10E1Q41Y2024M10E1Q43
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)