Y2026M04E1Q16|第2026年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
労働衛生保護具に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、労働衛生保護具の選定に関する基本が問われています。
呼吸用保護具では、酸素欠乏場所で使えるものと使えないもの、防毒マスクの種類、防じん機能の要否を整理することが重要です。
解説
誤っている記述は1です。
直結式防毒マスクは、吸収缶を面体に直接取り付ける形式で、隔離式防毒マスクより高濃度の有害ガスに対応できるものではありません。一般に、隔離式防毒マスクの方が大きな吸収缶を使用できるため、より高濃度の有害ガスに対応できる範囲が広くなります。
また、防毒マスクは酸素欠乏場所では使用できません。酸素濃度18%未満の場所では、送気マスク、空気呼吸器、酸素呼吸器など、呼吸に必要な空気又は酸素を供給できる保護具を選びます。
衛生管理者としては、作業環境中の有害物の種類、濃度、酸素濃度、粉じんの有無を確認した上で、適切な保護具を選定することが重要です。
保護具選定のポイント
保護具は「何でも着ければよい」ものではありません。有害物の種類、濃度、酸素濃度、作業時間に合わせて選びます。
選択肢の確認
1.直結式防毒マスクは、隔離式防毒マスクよりも有害ガスの濃度が高い大気中で使用することができる。
正答。記述としては誤り。
直結式防毒マスクが隔離式防毒マスクより高濃度に対応できるわけではありません。一般に、隔離式の方が高濃度側で使用できる範囲が広いと整理します。
2.ガス又は蒸気状の有害物質が粉じんと混在している作業環境中で防毒マスクを使用するときは、防じん機能を有する防毒マスクを選択する。
記述としては正しい。
ガス又は蒸気だけでなく粉じんも存在する場合は、防毒機能に加えて防じん機能を有するものを選ぶ必要があります。
3.酸素濃度18%未満の場所で使用できる呼吸用保護具には、送気マスク、空気呼吸器のほか、酸素呼吸器がある。
記述としては正しい。
酸素欠乏場所では、防毒マスクや防じんマスクではなく、空気又は酸素を供給できる呼吸用保護具を使用します。
4.聴覚保護具は、日本産業規格(JIS)に規定する試験方法により測定された遮音値を目安に、必要かつ十分な遮音値のものを選定する。
記述としては正しい。
聴覚保護具は、騒音レベルに応じて必要かつ十分な遮音性能のものを選びます。遮音が不足しても、過剰で会話や警報が聞こえなくなっても問題です。
5.保護めがねは、研磨、化学薬品取扱いなどの作業で、飛散する粒子、薬品の飛沫などによる眼の障害を防止するために使用する。
記述としては正しい。
研磨作業や化学薬品取扱いでは、飛来物や薬品飛沫による眼障害を防ぐため、作業に合った保護めがねを使用します。
覚えるポイント
- 防毒マスクは酸素欠乏場所では使用できません。
- 酸素濃度18%未満では、送気マスク、空気呼吸器、酸素呼吸器などを考えます。
- ガス・蒸気と粉じんが混在する場合は、防じん機能付き防毒マスクを選びます。
- 聴覚保護具は、必要かつ十分な遮音値のものを選定します。
- 保護めがねは、飛来物や薬品飛沫から眼を守る保護具です。