Y2026M04E1Q17|第2026年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
金属などによる健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、金属等による中毒症状の組合せが問われています。
金属中毒では、物質名と標的臓器、代表的症状をセットで覚えることが重要です。金属水銀は中枢神経系、特に脳への影響が重要です。
解説
正しい記述は5です。
金属水銀の標的臓器は脳であり、中毒では手指の震え、感情不安定、記憶力低下、精神障害などの神経症状がみられることがあります。
他の選択肢は、物質と症状の組合せが入れ替えられています。カドミウムは腎障害や肺障害、クロムは鼻中隔穿孔や皮膚障害、ベリリウムは肺の慢性障害、マンガンは神経症状などが重要です。
衛生管理者としては、金属の粉じん、ヒューム、蒸気などのばく露経路を確認し、作業環境測定、局所排気装置、呼吸用保護具、特殊健康診断につなげて考えます。
ひっかけポイント
金属中毒は、症状だけを見ると似た表現が並びます。まず「どの金属の代表症状か」を確認します。
選択肢の確認
1.カドミウム中毒では、感情不安定、幻覚などの精神障害や手指の震えなどの症状がみられる。
誤り。
感情不安定、精神障害、手指の震えは金属水銀中毒で重要な症状です。カドミウム中毒では、腎障害や肺障害などを押さえます。
2.クロム中毒では、貧血、腹部の疝痛などの症状がみられる。
誤り。
貧血や腹部の疝痛は鉛中毒でよく問われる症状です。クロムでは、皮膚障害、鼻中隔穿孔、呼吸器への影響などを整理します。
3.ベリリウム中毒では、溶血性貧血、尿の赤色化などの症状がみられる。
誤り。
ベリリウムでは、肺への慢性的な障害などが重要です。溶血性貧血や尿の赤色化として覚えるものではありません。
4.マンガン中毒では、指の骨の溶解、肝臓の血管肉腫などがみられる。
誤り。
マンガン中毒では、パーキンソン症候群様の神経症状などが重要です。肝臓の血管肉腫は塩化ビニルとの関係でよく問われます。
5.金属水銀の標的臓器は脳で、その中毒では、手指の震え、精神障害などがみられる。
正しい。
金属水銀は中枢神経系への影響が重要で、手指の震えや精神障害などがみられることがあります。
覚えるポイント
- 金属水銀は、脳、手指の震え、精神障害と結び付けます。
- 鉛は、貧血、腹部疝痛、末梢神経障害と結び付けます。
- カドミウムは、腎障害や肺障害と結び付けます。
- クロムは、皮膚障害、鼻中隔穿孔、呼吸器障害と結び付けます。
- マンガンは、神経症状と結び付けます。