Y2026M04E1Q29第2026年4月公表(第一種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第一種労働衛生(一般)健康保持増進

厚生労働省の「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」に基づく健康保持増進対策に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、健康保持増進対策の考え方、健康測定・健康指導、衛生委員会等の活用、医療保険者との連携が問われています。

健康保持増進対策は、個人への支援だけでなく、職場全体への取組として考えることが重要です。

解説

事業場における健康保持増進対策では、労働者個人の生活習慣上の課題への対応と、事業場全体を対象とした健康づくりの取組の両方が重視されます。

課題を把握し、目標を設定する際には、健康診断結果など、労働者の健康状態を客観的に把握できる数値を活用することが望ましいとされています。

また、健康保持増進対策を効果的に進めるには、医療保険者との連携、いわゆるコラボヘルスも重要です。個人情報保護や関係法令に配慮しながら、必要な範囲で健康診断結果等の情報を活用することがあります。

したがって、コラボヘルス等を推進するためであっても、健康診断結果などの客観的な数値を医療保険者に一切提供してはならないという記述は適切ではありません。

ひっかけポイント
健康情報は慎重に扱う必要がありますが、「絶対に提供してはならない」とまではいえません。個人情報保護や法令上の手続に配慮し、適切に連携することが重要です。

健康管理のポイント
衛生管理者としては、健康診断結果を単なる記録で終わらせず、職場全体の健康課題の把握、目標設定、保健指導、産業医や医療保険者との連携に活用します。

選択肢の確認

1.健康保持増進措置は、主に生活習慣上の課題を有する労働者の健康状態の改善を目指すために個々の労働者に対して実施するものと、事業場全体の健康状態の改善や健康保持増進に係る取組の活性化等、生活習慣上の課題の有無に関わらず労働者を集団として捉えて実施するものがある。
記述としては適切である。
健康保持増進措置には、個々の労働者を対象とする取組と、事業場全体を対象とする集団的な取組があります。

2.健康保持増進に関する課題の把握や目標の設定等においては、労働者の健康状態等を客観的に把握できる数値を活用することが望ましい。
記述としては適切である。
健康診断結果などの客観的な数値を活用することで、事業場の健康課題を把握し、具体的な目標を設定しやすくなります。

3.健康測定の結果に基づき行う健康指導には、運動指導、メンタルヘルスケア、栄養指導、口腔保健指導、保健指導が含まれる。
記述としては適切である。
健康測定の結果に基づく健康指導には、運動、メンタルヘルス、栄養、口腔保健、保健指導などが含まれます。

4.健康保持増進対策の推進に当たっては、事業者が労働者等の意見を聴きつつ事業場の実態に即した取組を行うため、労使、産業医、衛生管理者等で構成される衛生委員会等を活用する。
記述としては適切である。
健康保持増進対策は、事業場の実態に合わせて進める必要があります。衛生委員会等を活用し、労使、産業医、衛生管理者などの意見を反映させることが重要です。

5.医療保険者と連携したコラボヘルス等の労働者の健康保持増進対策を推進するためであっても、定期健康診断の結果の記録等、労働者の健康状態等が把握できる客観的な数値等を医療保険者に提供してはならない。
正答。適切でない。
医療保険者と連携したコラボヘルス等を推進する場合、個人情報保護や関係法令に配慮したうえで、健康診断結果などの客観的な数値を活用することがあります。「提供してはならない」と一律に否定している点が適切ではありません。

覚えるポイント

  • 健康保持増進対策には、個人向けの取組と集団向けの取組があります。
  • 健康課題の把握や目標設定では、客観的な数値の活用が望まれます。
  • 健康指導には、運動、メンタルヘルス、栄養、口腔保健、保健指導などがあります。
  • コラボヘルスでは、個人情報保護に配慮しつつ、医療保険者と連携します。

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