Y2026M04E2Q14|第2026年4月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、温熱条件とWBGTの基本が問われています。
WBGTは、暑熱環境による熱ストレスを評価するための指標です。基準値との大小関係を逆に覚えないことが重要です。
解説
温度感覚は、単に気温だけで決まるものではありません。
人体が暑い、寒いと感じるかどうかは、気温、湿度、気流、ふく射熱の影響を受けます。
実効温度は、気温、湿度、気流の総合効果を、人の温熱感に基づいて温度目盛りで表した指標です。
WBGTは、自然湿球温度、黒球温度、気温を用いて求める暑熱環境評価の指標です。作業内容に応じてWBGT基準値が設定され、算出したWBGTが基準値以上になると、熱中症のリスクが高まります。
選択肢5は、「WBGTが基準値未満である場合にリスクが高まる」としているため誤りです。
ひっかけポイント
WBGTは「基準値未満だから危険」ではありません。一般に、作業内容に応じた基準値に近づく、または超えるほど熱ストレスが大きくなります。
衛生管理者としての実務ポイント
暑熱作業では、WBGTの測定、作業強度、休憩、水分・塩分補給、暑熱順化、服装、体調不良者の早期発見を確認します。
選択肢の確認
1.温度感覚を左右する環境要素は、気温、湿度、気流及びふく射(放射)熱である。
記述としては正しい。
温度感覚は、気温だけでなく、湿度、気流、ふく射熱にも左右されます。例えば、同じ気温でも湿度が高いと汗が蒸発しにくく、暑く感じやすくなります。
2.実効温度は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度及び気流の総合効果を温度目盛りで表したものである。
記述としては正しい。
実効温度は、人の温熱感を基礎にして、気温、湿度、気流の影響を総合的に表す指標です。温熱条件を評価する基本的な考え方です。
3.相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で示したものである。
記述としては正しい。
相対湿度は、その温度で空気が含むことのできる最大の水蒸気量に対して、実際に含まれている水蒸気量がどの程度かを百分率で示したものです。
4.WBGTは、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)から求められる指標で、暑熱環境による熱ストレス評価に用いられる。
記述としては正しい。
WBGTは、暑熱環境での熱ストレス評価に用いられます。自然湿球温度、黒球温度、気温を用いて、湿度、ふく射熱、気温などの影響を評価します。
5.算出したWBGTの値が、作業内容に応じて設定されたWBGT基準値未満である場合には、熱中症が発生するリスクが高まる。
正答。記述としては誤り。
熱中症のリスクが高まるのは、WBGTの値が作業内容に応じた基準値に近づいたり、基準値以上になったりする場合です。基準値未満であることを理由にリスクが高まるという記述は誤りです。
覚えるポイント
- 温度感覚は、気温、湿度、気流、ふく射熱に左右される。
- 実効温度は、気温、湿度、気流の総合効果を温度目盛りで表す。
- 相対湿度は、実際の水蒸気量と飽和水蒸気量の比を%で示す。
- WBGTは暑熱環境による熱ストレス評価に用いる。
- WBGTは、基準値以上になると熱中症リスクが高まると考える。