Y2026M04E2Q16第2026年4月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問

第二種労働衛生骨折

骨折に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、骨折の種類と、骨折が疑われる場合の応急処置が問われています。

骨折部位はむやみに動かさず、固定して医療機関や救急隊につなげることが基本です。

解説

骨折には、骨が完全に折れる完全骨折、ひびが入るなど骨の連続性が一部残る不完全骨折、骨折部が皮膚の外へ開放されていない単純骨折、皮膚が破れて骨折部が外界と通じる複雑骨折などがあります。

応急処置では、骨折が疑われる部位をむやみに動かしてはいけません。痛みや出血、神経・血管の損傷を悪化させるおそれがあるためです。

手や足の骨折が疑われる場合は、副子を用いて固定します。副子は、骨折部分だけでなく、骨折部の上下の関節まで固定できる長さで、幅の広いものを用います。

救急対応のポイント
衛生管理者としては、骨折かどうかを確定診断するのではなく、安静、固定、救急要請、搬送時の安全確保、発生状況の記録、再発防止につなげます。

ひっかけポイント
「単純骨折」は「ひびが入った状態」ではありません。皮膚が破れていない閉鎖性の骨折として整理します。

選択肢の確認

1.単純骨折とは、骨にひびが入った状態をいう。
誤り。
単純骨折とは、骨折部が皮膚の外と通じていない骨折をいいます。骨にひびが入った状態は、不完全骨折や亀裂骨折として整理されます。

2.不完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢音や変形などが認められる。
誤り。
不完全骨折は、骨が完全には折れていない状態です。骨折端どうしが擦れ合う軋轢音や明らかな変形は、完全骨折などで問題となりやすい所見です。

3.骨折が疑われる部位は、よく動かしてその程度を判断する必要がある。
誤り。
骨折が疑われる部位は、むやみに動かしてはいけません。動かすことで痛みが増したり、血管や神経の損傷を悪化させたりするおそれがあります。

4.骨折に対する処置として、副子を手や足に当てるときは、骨折部分の上下の関節まで固定できる長さで、かつ、幅の広いものを用いる。
正しい。
副子を用いる場合は、骨折部だけでなく、その上下の関節まで固定できる長さのものを用います。幅の広いものを使うことで、圧迫やずれを防ぎやすくなります。

5.脊髄損傷が疑われる場合は、硬い板の上に乗せて搬送してはならない。
誤り。
脊髄損傷が疑われる場合は、頭、首、背中をできるだけ動かさないようにし、硬い板などを用いて体を安定させて搬送することがあります。むやみに体を曲げたり、揺らしたりしないことが重要です。

覚えるポイント

  • 単純骨折は、皮膚が破れていない骨折。
  • 複雑骨折は、骨折部が外界と通じる骨折。
  • 骨折が疑われる部位は、むやみに動かさない。
  • 副子は、骨折部の上下の関節まで固定できる長さを使う。
  • 脊髄損傷が疑われる場合は、首や背中を動かさないように固定して搬送につなげる。

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