Y2026M04E2Q17|第2026年4月公表(第二種) 第一種・第二種衛生管理者免許試験 過去問
脳血管疾患及び虚血性心疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、脳梗塞の分類と、虚血性心疾患の基本が問われています。
脳血栓症と脳塞栓症の原因を取り違えないことが重要です。
解説
脳梗塞は、脳の血管が詰まり、脳組織に血液が十分に届かなくなる疾患です。
代表的には、脳血管自体の動脈硬化性病変などにより、その部位で血栓ができて血管が閉塞する脳血栓症と、心臓や動脈壁などでできた血栓が血流に乗って脳血管を閉塞する脳塞栓症に分けられます。
選択肢1は、この2つの説明が逆になっています。
虚血性心疾患は、冠動脈の血流が不足したり途絶えたりして、心筋に障害が起こる疾患です。狭心症は可逆的な虚血、心筋梗塞は不可逆的な心筋壊死として整理します。
ひっかけポイント
「血栓症」はその場で血栓ができて詰まるイメージです。「塞栓症」は別の場所から流れてきたものが詰まるイメージです。
衛生管理者としての実務ポイント
職場では、高血圧、脂質異常、喫煙、過重労働などのリスクを健康診断結果や面接指導につなげ、産業医や管理監督者と連携して予防的に対応します。
選択肢の確認
1.虚血性の脳血管疾患である脳梗塞は、脳血管自体の動脈硬化性病変による脳塞栓症と、心臓や動脈壁の血栓が剥がれて脳血管を閉塞する脳血栓症に分類される。
正答。記述としては誤り。
脳血管自体の動脈硬化性病変などにより血栓ができて閉塞するものは脳血栓症です。心臓や動脈壁の血栓が剥がれて脳血管を閉塞するものは脳塞栓症です。選択肢では説明が逆になっています。
2.高血圧性脳症は、急激な血圧上昇が誘因となって、脳が腫脹する病気で、頭痛、悪心、嘔吐、意識障害、視力障害、けいれんなどの症状がみられる。
記述としては正しい。
高血圧性脳症は、急激な血圧上昇により脳の循環調節が破綻し、脳浮腫を起こす状態です。頭痛、悪心、嘔吐、意識障害、視力障害、けいれんなどがみられます。
3.虚血性心疾患は、冠動脈による心筋への血液の供給が不足したり途絶えることにより起こる心筋障害である。
記述としては正しい。
虚血性心疾患は、冠動脈の狭窄や閉塞により、心筋への酸素や栄養の供給が不足して起こる心筋障害です。
4.虚血性心疾患は、心筋の一部分に可逆的な虚血が起こる狭心症と、不可逆的な心筋壊死が起こる心筋梗塞とに大別される。
記述としては正しい。
狭心症は、一過性で可逆的な心筋虚血が中心です。心筋梗塞では血流が途絶え、心筋壊死が起こるため、不可逆的な障害となります。
5.運動負荷心電図検査は、虚血性心疾患の発見に有用である。
記述としては正しい。
運動により心筋の酸素需要を高めた状態で心電図の変化を確認するため、虚血性心疾患の発見に有用です。
覚えるポイント
- 脳血栓症は、脳血管自体の病変により血栓ができて詰まる。
- 脳塞栓症は、心臓など別の場所から流れてきた血栓などが脳血管を詰まらせる。
- 狭心症は可逆的な虚血。
- 心筋梗塞は不可逆的な心筋壊死。
- 衛生管理者は、健康診断結果や生活習慣病リスクを職場の健康管理につなげる。