32AM12|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論橈骨遠位端・手部骨折
コーレス(Colles)骨折屈曲整復法で、弛緩を目的とするのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
コーレス骨折では、橈骨遠位端骨折に伴う骨片転位と、筋の牽引を理解します。
屈曲整復法で弛緩を目的とする筋は、腕橈骨筋です。
解説
コーレス骨折は、橈骨遠位端骨折の代表で、手をついて転倒したときに起こりやすい骨折です。遠位骨片は背側・橈側へ転位しやすく、フォーク状変形がみられることがあります。
整復では、遠位骨片の転位を戻すために牽引や屈曲操作を行います。このとき、橈骨茎状突起付近に停止する腕橈骨筋の牽引が転位に関係します。
屈曲整復法では、腕橈骨筋を弛緩させて整復を行いやすくすることが重要です。
整復で見るポイント
コーレス骨折では、遠位骨片の背側転位、橈側転位、短縮転位を整理します。整復では、どの筋が骨片を引くかを考えると理解しやすくなります。
選択肢の確認
1.方形回内筋
誤り。
方形回内筋は前腕遠位部で橈骨と尺骨の間にあり、前腕回内に関係します。コーレス骨折屈曲整復法で弛緩を目的とする中心的な筋ではありません。
2.長母指伸筋
誤り。
長母指伸筋は母指の伸展に関係する筋です。橈骨遠位端骨折では損傷や腱断裂に注意することがありますが、屈曲整復法で弛緩を目的とする筋としては適切ではありません。
3.腕橈骨筋
正しい。
腕橈骨筋は橈骨茎状突起付近に停止し、橈骨遠位骨片の転位に関係します。コーレス骨折屈曲整復法では、この筋を弛緩させることが整復操作に役立ちます。
4.円回内筋
誤り。
円回内筋は上腕骨内側上顆などから起こり、橈骨外側面に停止して前腕回内に働きます。コーレス骨折屈曲整復法で弛緩を目的とする筋としては不適切です。
覚えるポイント
- コーレス骨折は橈骨遠位端骨折の代表。
- 遠位骨片は背側・橈側へ転位しやすい。
- 屈曲整復法で弛緩を目的とするのは腕橈骨筋。
- 腕橈骨筋は橈骨茎状突起付近に停止するため、橈骨遠位端の転位に関係する。