32AM124第32回 柔道整復師国家試験 過去問

病理学・一般臨床医学炎症・免疫・アレルギー炎症・肉芽腫

炎症の経過で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

炎症では、細胞傷害をきっかけに血管反応と細胞反応が起こります。

急性炎症の初期では、血管拡張、毛細血管透過性亢進、好中球の遊出が重要です。

解説

炎症は、細胞傷害や感染などに対して体が防御・修復を行う反応です。

細胞が傷害されると、化学伝達物質が放出され、毛細血管の透過性が亢進します。これにより、血漿成分が血管外へ出やすくなり、滲出、腫脹、発赤、熱感、疼痛などの炎症症状につながります。

急性炎症では、まず好中球が血管外へ遊出し、細菌や壊死組織の処理に関係します。リンパ球やマクロファージは、炎症が遷延した場合や慢性炎症で重要になります。

肉芽組織は修復過程で形成されますが、肉芽形成だけで治癒が完全に終結するわけではありません。その後、線維化や瘢痕形成へ進むことがあります。

病理学での注意点
急性炎症は好中球、慢性炎症はリンパ球・形質細胞・マクロファージが重要です。炎症の順序と細胞の種類を混同しないようにします。

選択肢の確認

1.肉芽形成で炎症治癒は終結する。
誤り。
肉芽形成は修復過程の一部です。肉芽組織が形成された後、線維化や瘢痕形成などを経て治癒へ向かうため、肉芽形成だけで炎症治癒が終結するとはいえません。

2.線維化は細胞傷害直後にみられる反応である。
誤り。
線維化は炎症や組織修復が進んだ後にみられる反応です。細胞傷害直後には、血管反応や炎症細胞の動員が中心となります。

3.細胞傷害によって毛細血管の透過性亢進が起こる。
正しい。
細胞傷害により炎症性メディエーターが放出され、毛細血管の透過性が亢進します。血漿成分が血管外へ出ることで、腫脹や滲出が起こります。

4.急性炎症ではリンパ球が血管外に遊出し、遅れて好中球が遊出する。
誤り。
急性炎症では、まず好中球が血管外へ遊出します。リンパ球は慢性炎症や免疫反応で重要となる細胞です。順序が逆です。

覚えるポイント

  • 炎症は細胞傷害をきっかけに始まる。
  • 急性炎症では毛細血管透過性が亢進する。
  • 急性炎症で最初に重要なのは好中球。
  • 肉芽形成の後に線維化や瘢痕形成へ進むことがある。

関連問題

32AM12332AM125
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)