32AM25|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学軟部組織損傷肩腱板・上腕二頭筋長頭腱
上腕二頭筋長頭腱の断裂で誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
上腕二頭筋長頭腱は、結節間溝を通る腱です。
断裂では、腱の変性、摩擦、筋腹の遠位移動を整理します。
解説
上腕二頭筋長頭腱は、肩関節内から結節間溝を通って上腕二頭筋につながります。加齢や使いすぎによる腱の変性があると、断裂しやすくなります。
断裂すると、上腕二頭筋の筋腹が遠位へ移動して膨隆し、いわゆるポパイサインのように見えることがあります。
摩擦に関しては、上腕二頭筋長頭腱は結節間溝を走行するため、主に結節間溝部での摩擦や炎症が問題になります。大結節との摩擦が関与するという記述は不適切です。
ひっかけポイント
大結節は腱板、特に棘上筋などの停止部として重要です。上腕二頭筋長頭腱では、結節間溝を通ることを押さえます。
選択肢の確認
1.腱の変性で発生頻度は高くなる。
記述としては正しい。
上腕二頭筋長頭腱断裂は、加齢や反復使用による腱の変性があると発生しやすくなります。中高年でみられやすい理由にもなります。
2.外旋運動で発生する。
記述としては正しい。
肩関節の運動に伴い、上腕二頭筋長頭腱に牽引や摩擦が加わることで断裂が生じることがあります。外旋運動も発生に関係する動きとして整理します。
3.大結節との摩擦が関与する。
正答。記述としては誤り。
上腕二頭筋長頭腱は結節間溝を走行します。摩擦で重要なのは結節間溝部であり、大結節との摩擦が関与するという説明は不適切です。
4.筋腹の膨隆が遠位に移動する。
記述としては正しい。
上腕二頭筋長頭腱が断裂すると、筋腹が遠位に移動して膨隆します。臨床的にはポパイサインとして知られる所見です。
覚えるポイント
- 上腕二頭筋長頭腱は結節間溝を通る。
- 腱の変性があると断裂しやすい。
- 断裂では筋腹の膨隆が遠位へ移動する。
- 大結節は腱板停止部として重要で、長頭腱の摩擦部位とは区別する。