32PM26|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
生理学・運動学神経・歩行失調・歩行障害
小脳疾患による失調性歩行の症状はどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
小脳は、運動の協調、姿勢保持、平衡に関係します。
小脳疾患では、不安定で動揺しながら、足を広げて歩く失調性歩行がみられます。
解説
小脳性失調では、筋力そのものが大きく低下していなくても、運動のタイミングや力の調節がうまくいかなくなります。
歩行では、体幹が左右に揺れ、足を広げてバランスをとるように歩きます。酔った人のようにふらつくため、酩酊歩行とも呼ばれます。
すり足歩行はパーキンソン病でみられやすい歩行です。足を高く上げて足先を引きずる歩行は鶏歩で、腓骨神経麻痺などでみられます。下肢を外側へ回すように歩くのは分回し歩行で、片麻痺でみられます。
鑑別のポイント
小脳性失調は「ふらつく、足を広げる、動揺する」と覚えます。パーキンソン歩行、鶏歩、分回し歩行と区別します。
選択肢の確認
1.すり足で歩く。
誤り。
すり足歩行はパーキンソン病などでみられやすい歩行です。小脳性失調歩行の代表ではありません。
2.不安定で動揺しながら足を広げて歩く。
正しい。
小脳疾患では、姿勢や運動の協調が障害され、足を広げてふらつきながら歩く失調性歩行がみられます。
3.足を高く上げて足先を引きずるように歩く。
誤り。
足を高く上げて足先を引きずる歩行は鶏歩です。腓骨神経麻痺などによる下垂足でみられます。
4.下肢は伸展したままで外方へ円を描くようにして前進する。
誤り。
これは分回し歩行の説明です。脳卒中後の片麻痺などでみられます。小脳疾患による失調性歩行ではありません。
覚えるポイント
- 小脳疾患では失調性歩行がみられる。
- 失調性歩行は足を広げ、ふらつきながら歩く。
- すり足歩行はパーキンソン病。
- 鶏歩は腓骨神経麻痺などの下垂足。
- 分回し歩行は片麻痺でみられる。