33AM91|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
生理学・運動学内分泌・生殖生理ホルモン受容体・乳汁・胎盤
甲状腺ホルモンで誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1.基礎代謝を下げる。
この問題のポイント
甲状腺ホルモンは、全身の代謝を高めるホルモンです。
したがって、甲状腺ホルモンは基礎代謝を下げるのではなく、上げる方向に働きます。
解説
甲状腺ホルモンには、主にサイロキシン〈T4〉とトリヨードサイロニン〈T3〉があります。
これらは甲状腺で合成され、合成にはヨウ素が必要です。
甲状腺ホルモンは、酸素消費量を増加させ、糖質・脂質・タンパク質代謝を促進し、基礎代謝を上昇させます。
T4であるサイロキシンは、血中に多く存在しますが、生理活性はT3より弱いです。末梢組織でT4からT3へ変換され、より強い作用を示します。
また、甲状腺ホルモンが十分に分泌されると、下垂体前葉からの甲状腺刺激ホルモン〈TSH〉分泌は負のフィードバックにより抑制されます。
したがって、誤っているのは基礎代謝を下げるです。
選択肢の確認
1.基礎代謝を下げる。
誤り。
甲状腺ホルモンは基礎代謝を上げます。低下させるわけではありません。
2.合成にヨウ素が必要である。
正しい。
甲状腺ホルモンの合成にはヨウ素が必要です。
3.サイロキシンの生理活性は弱い。
正しい。
サイロキシン〈T4〉はT3より生理活性が弱いです。
4.甲状腺刺激ホルモンの分泌を抑制する。
正しい。
甲状腺ホルモンは負のフィードバックにより、下垂体前葉からのTSH分泌を抑制します。
覚えるポイント
- 甲状腺ホルモンは基礎代謝を上げる。
- 合成にはヨウ素が必要。
- T4はT3より生理活性が弱い。
- 甲状腺ホルモンはTSH分泌を負のフィードバックで抑制する。
- 甲状腺機能亢進では代謝亢進、頻脈、体重減少、発汗などがみられる。