33PM87第33回 柔道整復師国家試験 過去問

柔道整復理論・外傷学脱臼・小児肘肩関節脱臼

図の整復法はどれか。

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正解: 4

正答

4.スティムソン

この問題のポイント

この問題では、図に示された体位と牽引方法から、肩関節脱臼の整復法を判別します。

図では、患者を腹臥位にし、患側上肢をベッド端から下垂させています。さらに、前腕から手関節部に重錘をかけ、上肢の重みと重錘による持続牽引を利用している様子が描かれています。

この特徴に一致する整復法はスティムソン法です。

解説

スティムソン法は、主に肩関節前方脱臼の整復で用いられる方法の一つです。

患者を腹臥位にして、患側上肢をベッドの端から自然に下垂させます。必要に応じて手関節部や前腕部に重錘をつけ、持続的な下方牽引を加えます。

この方法では、急激に力を加えるのではなく、重力と重錘によってゆっくり牽引し、肩周囲筋の緊張がゆるむのを待ちます。筋緊張が低下すると、上腕骨頭が関節窩へ戻りやすくなります。

図では、うつ伏せの体位、ベッド端から下がった上肢、手関節付近の重錘が確認できます。この3点から、スティムソン法と判断します。

図で見るポイント
スティムソン法は「腹臥位」「患肢下垂」「重錘または重力による持続牽引」が目印です。図問題では、患者の体位と上肢の位置を最初に確認します。

整復で見るポイント
肩関節脱臼の整復では、整復前後に末梢循環、知覚、運動を確認します。特に腋窩神経障害の有無、橈骨動脈拍動、手指の運動・感覚を確認することが重要です。

選択肢の確認

1.ミルヒ
誤り。
ミルヒ法は、上肢を外転・外旋方向へゆっくり誘導しながら整復する方法です。図のように、患者を腹臥位にして患肢をベッド端から下垂させ、重錘で持続牽引する方法ではありません。

2.モーテ
誤り。
モーテ法は、図で示されているような腹臥位での患肢下垂と重錘牽引を特徴とする整復法ではありません。図の体位と牽引方法からはスティムソン法を選びます。

3.クーバー
誤り。
クーバー法は、図に描かれた腹臥位・患肢下垂・重錘牽引の方法とは一致しません。肩関節脱臼の整復法は、体位と牽引方向で見分けることが大切です。

4.スティムソン
正しい。
スティムソン法は、患者を腹臥位にし、患側上肢をベッド端から下垂させ、重力や重錘による持続牽引を利用して整復を促す方法です。図の特徴と一致します。

覚えるポイント

  • スティムソン法は、腹臥位で患肢をベッド端から下垂させます。
  • 重力や重錘による持続牽引を利用します。
  • 図では「うつ伏せ」「腕が下がっている」「重錘がついている」を確認します。
  • 肩関節脱臼の整復では、整復前後の神経・血管確認が重要です。
  • ミルヒ法は外転・外旋を利用する方法で、スティムソン法とは図の体位が異なります。
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