34PM116第34回 柔道整復師国家試験 過去問

柔道整復理論・外傷学軟部組織損傷膝・大腿スポーツ障害

18歳の男子。ハンドボールの試合中、大腿前面に激しい痛みを自覚した。大腿前面に限局性の腫脹と圧痛、皮下出血がみられる。歩行時に痛みを訴え、膝関節の自動屈曲が困難である。損傷の可能性が高いのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、大腿前面のスポーツ外傷から、損傷されやすい筋を判断します。

大腿四頭筋の中でも大腿直筋は二関節筋であり、スポーツ動作で損傷されやすい筋です。

解説

大腿直筋は、股関節屈曲と膝関節伸展に働く二関節筋です。ダッシュ、ジャンプ、キック、急な方向転換などで強く引き伸ばされたり、急激に収縮したりするため、肉離れを起こしやすい筋です。

この症例では、ハンドボール中に大腿前面の激しい痛みが出現し、限局性腫脹、圧痛、皮下出血がみられます。これは筋損傷、特に大腿四頭筋の肉離れを疑う所見です。

膝関節の自動屈曲が困難なのは、大腿前面の損傷部が伸張されることで疼痛が増悪するためです。大腿直筋は二関節筋で損傷頻度が高いため、最も可能性が高いと考えます。

鑑別のポイント
大腿前面痛では、大腿四頭筋損傷、打撲、筋膜損傷、骨折を鑑別します。皮下出血と限局性圧痛があれば筋損傷を強く疑います。

選択肢の確認

1.大腿直筋
正しい。
大腿直筋は二関節筋で、スポーツ動作中に損傷されやすい筋です。大腿前面の限局性腫脹、圧痛、皮下出血から大腿直筋損傷が考えられます。

2.中間広筋
誤り。
中間広筋も大腿四頭筋の一部ですが、深層にあり、スポーツ動作で単独損傷として最も考えやすい筋ではありません。二関節筋である大腿直筋がより損傷されやすいです。

3.外側広筋
誤り。
外側広筋は膝伸展に働く大腿四頭筋の一部ですが、股関節をまたがない単関節筋です。この症例では大腿直筋損傷が最も考えられます。

4.内側広筋
誤り。
内側広筋は膝伸展や膝蓋骨安定化に関与しますが、大腿前面のスポーツ時肉離れとして最も典型的なのは大腿直筋です。

覚えるポイント

  • 大腿直筋は股関節と膝関節をまたぐ二関節筋。
  • 二関節筋はスポーツ中の急激な収縮や伸張で損傷されやすい。
  • 大腿前面の腫脹、圧痛、皮下出血では大腿四頭筋損傷を疑う。
  • 急性期は安静、冷却、圧迫、挙上を基本にする。

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